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erfi
虚数誤差関数
構文
説明
例
浮動小数点数およびシンボリック数の虚数誤差関数
引数に応じて、erfi
は浮動小数点解またはシンボリック厳密解の結果を返します。
以下の数値について虚数誤差関数を計算します。これらの数値はシンボリック オブジェクトではないため、結果は浮動小数点数となります。
s = [erfi(1/2), erfi(1.41), erfi(sqrt(2))]
s = 0.6150 3.7382 3.7731
同じ数値をシンボリック オブジェクトに変換して虚数誤差関数を計算します。ほとんどのシンボリックな (厳密な) 数値について、erfi
は未解決のシンボリックな呼び出しを返します。
s = [erfi(sym(1/2)), erfi(sym(1.41)), erfi(sqrt(sym(2)))]
s = [ erfi(1/2), erfi(141/100), erfi(2^(1/2))]
vpa
を使用して、この結果を 10 桁の精度で近似します。
vpa(s, 10)
ans = [ 0.6149520947, 3.738199581, 3.773122512]
変数と式の虚数誤差関数
x
と sin(x) + x*exp(x)
について虚数誤差関数を計算します。ほとんどのシンボリックな変数と式では、erfi
により未解決のシンボリックな呼び出しが返されます。
syms x f = sin(x) + x*exp(x); erfi(x) erfi(f)
ans = erfi(x) ans = erfi(sin(x) + x*exp(x))
ベクトルと行列の虚数誤差関数
入力引数がベクトルまたは行列である場合、erfi
はそのベクトルまたは行列の要素ごとに虚数誤差関数を返します。
行列 M
とベクトル V
の要素について虚数誤差関数を計算します。
M = sym([0 inf; 1/3 -inf]); V = sym([1; -i*inf]); erfi(M) erfi(V)
ans = [ 0, Inf] [ erfi(1/3), -Inf] ans = erfi(1) -1i
虚数誤差関数の特別な値
x = 0、x = ∞、および x = –∞ について虚数誤差関数を計算します。sym
を使用して、0
および無限大をシンボリック オブジェクトに変換します。虚数誤差関数はこれらのパラメーターに対し特別な値をとります。
[erfi(sym(0)), erfi(sym(inf)), erfi(sym(-inf))]
ans = [ 0, Inf, -Inf]
複素数の無限大について虚数誤差関数を計算します。sym
を使用して複素数の無限大をシンボリック オブジェクトに変換します。
[erfi(sym(i*inf)), erfi(sym(-i*inf))]
ans = [ 1i, -1i]
虚数誤差関数を含む式の処理
diff
や int
など、多くの関数は erfi
を含む式を処理することができます。
虚数誤差関数の 1 次および 2 次導関数を計算します。
syms x diff(erfi(x), x) diff(erfi(x), x, 2)
ans = (2*exp(x^2))/pi^(1/2) ans = (4*x*exp(x^2))/pi^(1/2)
これらの式の積分を計算します。
int(erfi(x), x) int(erfi(log(x)), x)
ans = x*erfi(x) - exp(x^2)/pi^(1/2) ans = x*erfi(log(x)) - int((2*exp(log(x)^2))/pi^(1/2), x)
虚数誤差関数のプロット
虚数誤差関数を -2 から 2 までの範囲でプロットします。
syms x fplot(erfi(x),[-2,2]) grid on
入力引数
詳細
ヒント
erfi
は、以下のパラメーターに対して特別な値を返します。erfi(0) = 0
erfi(inf) = inf
erfi(-inf) = -inf
erfi(i*inf) = i
erfi(-i*inf) = -i
バージョン履歴
R2013a で導入