ローカル変数での連続状態情報の格納
連続状態を計算するには、その時間導関数を判定しなければなりません。この情報は、連続時間で更新されるローカル変数を使用して表すことができます。連続時間シミュレーションは、Simulink® モデルの Stateflow® チャートでのみサポートされます。詳細については、Stateflow の連続時間モデルを参照してください。
連続時間変数の定義
連続時間シミュレーション用の Stateflow チャートの設定の説明に従って、チャートを連続時間で更新するように設定します。
Stateflow データの追加の説明に従って、データ オブジェクトをチャートに追加します。
データ オブジェクトの [スコープ] プロパティを
[ローカル]
に設定します。データ オブジェクトの [更新方法] プロパティを
[連続]
に設定します。
Stateflow チャートでは、連続時間変数の型は常に double
です。
暗黙的な時間導関数の計算
連続時間変数ごとに、Stateflow はその時間導関数を表す変数を暗黙的に作成します。チャートは、時間導関数の変数を variable_name_dot
として表します。たとえば、data_dot
は、連続変数 data
の時間導関数を表します。ステートの during
アクションでは、時間導関数の変数への書き込みが可能です。時間導関数の変数は、[シンボル] ペインやモデル エクスプローラーでは表示されません。
メモ
連続時間シミュレーション用に設定されたチャートでは、接尾辞 _dot
をもつ変数を明示的に定義しないでください。
Simulink モデルへの連続状態の提示
Stateflow チャートでは、入力や出力ではなく、ローカル変数を使用して連続状態を表します。連続状態を Simulink モデルに提示するには、ステートの during
アクションで明示的にローカル変数を Stateflow 出力に代入しなければなりません。
連続時間変数のガイドライン
連続時間変数のスコープは、
[ローカル]
または[出力]
に設定できます。連続時間変数は、Stateflow 階層でチャート レベル以下に定義します。
チャートの連続状態を提示するには、ローカルの連続時間変数を Stateflow 出力に代入します。