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IEEE 39 母線システム

R2024b 以降

この例では、39 母線の三相電力システム ネットワークをモデル化する方法について説明します。この例は、IEEE のベンチマーク テスト ケースに基づいています。詳細については、Hiskens [1] の「IEEE PES Task Force on Benchmark Systems for Stability Controls」を参照してください。

モデルの概要

IEEE39BusSystem モデルは、以下の 4 つのサブシステムで構成されます。

  • Generators - 10 台の発電機と関連自動電圧レギュレーター (AVR)、励磁機、電力系統安定化装置 (PSS)、調速機、および原動機で構成されます。

  • Grid - 伝送線路、変圧器、母線ブロックを使用して電力システム ネットワークをモデル化します。

  • Loads - ネットワークのすべての負荷を表します。

  • Measurements - 発電機の端子電圧と回転子速度を測定します。

Simscape™ Electrical™ はまず、モデルに対して電力潮流計算を実行し、所定の負荷条件における定常状態の操作点を判別します。その後、シミュレーションがこの定常状態の操作点から開始されます。5 秒の時点で、三相地絡故障が母線 16 で発生しています。故障はその後 0.1 秒で解消されます。シミュレーションの後、ソフトウェアでは結果の電力潮流の解を示す注釈が、モデル内の各母線に付加されます。

Simscape ログからのシミュレーション結果のプロット

このプロットでは、スイング母線 Bus-31 における Generator-2 と PV 母線 Bus-34 における Generator-5 の回転子の速度と端子電圧が示されています。

参考文献

[1] Hiskens, Ian."IEEE PES Task Force on Benchmark Systems for Stability Controls."Nov. 19, 2013

参考

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