subcircuit2ssc
SPICE サブサーキットのカスタム Simscape コンポーネントへの変換
構文
説明
subcircuit2ssc( は、filename,target)filename で指定された SPICE ネットリストを読み取り、すべてのサブサーキットを 1 つ以上の Simscape™ ファイルに変換して target で指定されたフォルダーに配置します。
この関数は、変換プロセスでサポートされていない SPICE コマンドを、対応する Simscape ファイルのコメントにリストします。変換後に、生成された Simscape ファイルを確認して、サポートされていないすべての項目を手動で編集します。サポートされていないコマンドのリストは、以下で説明するオプションの出力引数を使用して取得することもできます。
サポートされている変換の詳細については、SPICE ネットリストの Simscape ブロックへの変換を参照してください。
subcircuit2ssc(___, は、指定された名前のサブサーキットのみを変換します。subcircuit1,...,subcircuitN)
は、サブサーキット情報を含むオブジェクトの配列を返します。subcircuitArray = subcircuit2ssc(___)
[ は、サブサーキット情報を含むオブジェクトの配列と、変換後のサブサーキットで見つかった、変換プロセスでサポートされていないサブサーキット名と SPICE コマンドを含む subcircuitArray,unsupportedCommands] = subcircuit2ssc(___)struct 配列を返します。
例
入力引数
出力引数
制限
ネットリストは Cadence® PSpice 形式で記述し、構文が正しくなければなりません。変換アシスタントは、PSpice 構文が適切かどうかをチェックしません。
サポートされているのは、PSpice ネットリスト言語の一部のみです。ただし、サポートされていない PSpice コマンドは、手動での変換がしやすいように、対応する Simscape コンポーネント ファイルの冒頭で特定されます。
生成された Simscape コンポーネントを Simscape ブロックに組み込むには、パラメーター値が Simscape の制約に従っていなければなりません。たとえば、基本的なコンデンサの静電容量と基本的なインダクタのインダクタンスは、非ゼロでなければなりません。
subcircuit2ssc関数は、R、L、C、およびトランジスタ デバイスの数が少ない回路の変換にのみ役立ちます。何百ものトランジスタがある集積回路のシミュレーションには、この関数を使用しないでください。半導体デバイスの大規模なネットワークのシミュレーションはさらに困難で、当初の記述の対象となった SPICE シミュレーション エンジンを使用しないと信頼性の高いシミュレーションになりません。特定用途向け集積回路 (ASIC) をモデル化する必要がある場合は、代わりに、デバイス関数の動作表現を作成します。これにより、より高速にシミュレーションが行われる便利なモデルになります。数値的問題が原因でシミュレーションを開始できない場合は、ステップ サイズが回路の最速時定数の約 10 分の 1 であるローカル ソルバー オプションを使用します。元のサブサーキットでは、値に不連続点がある場合や、カスタム関数が使用された 1 階微分または 2 階微分に不連続点がある場合があります。このような不連続点があると、数値的動作が不適切になる可能性があります。

