Model ブロックのサポートの制限事項
Simulink® Design Verifier™ は Model ブロックをサポートしますが、以下の制限があります。以下の場合、1 つ以上の Model ブロックが含まれるモデルは解析できません。
参照モデルが保護されている。保護された参照モデルはそのコンテンツが見えないようにエンコードされています。これにより、モデルを構成する知的所有権を表示せずに、サードパーティが参照モデルを使用できます。
詳細は、サードパーティからの保護モデルの参照を参照してください。
[コンフィギュレーション パラメーター] 、 [診断] 、 [接続性] 、 [要素名の不一致] パラメーターを
[エラー]
に設定すると、親モデルまたは参照モデルのいずれかでエラーが返されます。バス オブジェクトと共に [要素名の不一致] 診断を使用すると、一部のブロックに定められているバス要素の名前付け要件をモデルが満たすようにできます。
Model ブロックが非同期関数呼び出しの入力を使用する。
モデル参照階層のいずれかの Model ブロックが疑似代数ループを作成する。これが発生する場合は、以下の手順を実行します。
Simulink から代数ループ エラーが報告されるように、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [診断] ペインで、[代数ループの最小化] パラメーターを
[エラー]
に設定します。[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [モデル参照] ペインで [代数ループの発生の最小化] パラメーターを選択します。
Simulink はシミュレーション中、疑似代数ループを消去しようとします。
モデルのシミュレーションを実行します。
可能な場合、Simulink は、代数ループを削除します。Simulink が疑似代数ループを削除できない場合、[モデル化] タブを開き、[コンパイル] セクションで [モデルの更新] をクリックして代数ループの位置を強調表示します。
このソフトウェアがモデルを解析できるように、疑似代数ループを消去します。実行順序が予測できるように、Unit Delay ブロックのループを切断します。
メモ
詳細は、代数ループの概念を参照してください。
親モデルと参照モデルのデータ型オーバーライドの設定が一致しない。親モデルのデータ型オーバーライドの設定が
[ローカル設定を利用]
である場合を除いて、親モデルとその参照モデルすべてでデータ型オーバーライドの設定が同じでなければなりません。データ型オーバーライドの設定を構成して、固定小数点データ型を指定するモデルをシミュレートできます。この設定を使用すると、シミュレーション中に、データ型が一時的に浮動小数点データ型でオーバーライドされます。詳細については、set_param('MyModel','DataTypeOverride','Double')
set_param
を参照してください。モデルの真の動作を観察するには、データ型オーバーライド パラメーターを
UseLocalSettings
またはOff
に設定します。set_param('MyModel','DataTypeOverride','Off')
参照モデルが入力端子にバーチャル バスをもつ Model ブロックであり、コンパイル時においてバス内のすべての信号のサンプル時間が同じでない。モデルに Simulink Design Verifier の解析との互換性をもたせるには、バーチャル バスを非バーチャル バスに変換するか、端子のサンプル時間を明示的に指定します。
Model ブロックで解析を実行する場合、最上位モデルとして生成されるコードはサポートされない。