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操作点の表示と変更
コマンド ラインを使用してプログラムにより、あるいは定常状態マネージャーやモデル線形化器を使用して対話形式により操作点値を表示し、変更することができます。
変更後の操作点でモデルをシミュレートできます。詳細については、特定の操作点での Simulink モデルのシミュレーションを参照してください。
定常状態マネージャーでの操作点の表示と変更
定常状態マネージャーで操作点を表示するには、[データ ブラウザー] の [操作点] セクションで次のいずれかを行います。
表示する操作点をダブルクリックする。
表示する操作点を右クリックし、[選択を開く] を選択する。
開いた操作点ドキュメントで、操作点の入力値と状態値を確認できます。
操作点の状態値または入力値を変更するには、[値] 列で変更する値をクリックし、新しい値を入力します。操作点が定常状態にあった場合、定常状態マネージャーでいずれかの値を変更すると、操作点が非定常状態の条件に置かれることがあります。
モデル線形化器での操作点の表示と変更
モデル線形化器で操作点を表示するには、[線形解析] タブで、[操作点] ドロップダウン リストから次のいずれかを選択します。
モデルの初期条件
— モデルの現在の状態と入力[既存の操作点 (線形解析ワークスペース)] にリストされている操作点 — これらの操作点は [データ ブラウザー] の [線形解析ワークスペース] セクションにリストされます。平衡化またはシミュレーションのスナップショットを使用して操作点が見つかった場合、ソフトウェアによって、この操作点のリストにそれが追加されます。
[既存の操作点 (MATLAB ワークスペース)] にリストされている操作点 — これらの操作点は [データ ブラウザー] の [MATLAB ワークスペース] セクションにリストされます。
次に、[操作点] ドロップダウン リストで、[表示/編集] の下で、その操作点用にリストされている表示または編集のオプションをクリックします。
開いたダイアログ ボックスに操作点の値が表示されます。モデルの初期条件およびシミュレーションのスナップショットを使用して見つけた操作点の場合、入力値と状態値を表示できます。平衡化を使用して見つけた操作点の場合、操作点に対応するモデル出力も表示できます。
モデル線形化器内では、モデルの初期条件の操作点の値や、平衡化を使用して見つけた操作点の値を編集することはできません。
シミュレーションのスナップショットを使用して見つけた操作点を編集するには、[編集] ダイアログ ボックスの [値] 列で、編集する状態または入力を選択し、新しい値を入力します。シミュレーションのスナップショットが定常状態にあった場合、モデル線形化器でいずれかの値を変更すると、操作点が非定常状態の条件に置かれることがあります。
コマンド ラインでの操作点の表示と変更
以下の例では、操作点オブジェクトを使用して、Simulink モデルで状態の表示と変更を行う方法を示します。
Simulink モデルから操作点オブジェクトを作成します。
sys = 'watertank';
open_system(sys)
op = operpoint(sys)
op = Operating point for the Model watertank. (Time-Varying Components Evaluated at time t=0) States: ---------- x _ (1.) watertank/PID Controller/Integrator/Continuous/Integrator 0 (2.) watertank/Water-Tank System/H 1 Inputs: None ----------
操作点 op
には、モデルの状態と入力レベルが含まれています。
初期状態の値を設定します。
op.States(1).x = 1.26;
更新された操作点の状態値を表示します。
op.States
ans = x ____ (1.) watertank/PID Controller/Integrator/Continuous/Integrator 1.26 (2.) watertank/Water-Tank System/H 1
平衡化やシミュレーションのスナップショットを使用して見つけた操作点を含め、その他の操作点を MATLAB ワークスペースで変更することもできます。操作点が定常状態にあった場合、いずれかの値を変更すると、操作点が非定常状態の条件に置かれることがあります。
操作点オブジェクトの作成後に Simulink モデルを変更する場合は、関数 update
を使用して操作点を更新してください。