モデル スライサー データ インスペクターを使用した強調表示されたモデル スライスの調整
モデル スライサー データ インスペクターを使用して、ログ信号を検証し、強調表示されたモデル スライスを調整できます。強調表示されたモデル スライスを調整するには、グラフィカル プロットで、データ カーソルを使用して時間枠を選択します。
モデル スライサー データ インスペクターでは、次のことが可能です。
信号の表示 — モデルのシミュレーション後にログ信号データを検証します。シミュレーション データの検証を参照してください。
シミュレーション時間枠の選択 — グラフィカル プロットでデータ カーソルを使用するか、インスペクターで [開始] 時間と [終了] 時間を定義することによって、シミュレーション時間枠を定義します。
強調表示 — 定義したシミュレーション時間枠のスライスを計算します。機能の依存関係の強調表示を参照してください。
モデル スライサー データ インスペクターを使用した強調表示されたモデル スライスの調査
この例では、モデル スライサー データ インスペクターを使用して強調表示されたモデルを調査および調整する方法を示します。
フォールトトレラント燃料制御システムでは、control_logic
がエンジンの燃料供給モードを制御します。この例では、fuel_rate_control
参照モデルをスライスします。次に、エンジンの Fueling_mode
で fuel_rate_ratio
の効果を調査します。詳細については、フォールトトレラント燃料制御システムのモデル化を参照してください。
手順 1: モデル スライサーを起動する
モデル スライサーを起動するには、fuel_rate_control
モデルを開いて、[アプリ]、[モデルの検証、妥当性確認、テスト]、[モデル スライサー] を選択します。
open_system('sldvSlicerdemo_fuelsys');
開始点を選択するには、fuel_rate_control
モデルを開いて、fuel-rate
端子および fuel_mode
出力信号を開始点として追加します。端子または信号を開始点として追加するには、端子または信号を右クリックして、[モデル スライサー]、[開始点として追加] を選択します。
手順 2: 入出力信号をログに記録する
a. [モデル スライサー] ダイアログ ボックスで、[シミュレーション時間枠] と [シミュレーションを実行] を選択します。
b. [シミュレーション時間枠の記録] で、[終了時間] に 20
を入力します。
c. [開始点の入力と出力のログ] を選択します。
d. [OK] をクリックします。
手順 3: 信号を検証する
モデル スライサー データ インスペクターを開くために、[信号の検証] をクリックします。
記録された入出力信号がモデル スライサー データ インスペクターに表示されます。モデル スライサー データ インスペクターを開くと、モデル スライサーは、既存のシミュレーション データ インスペクター セッションを MLDATX ファイルとして現在の作業ディレクトリに保存します。
時間枠を選択するには、データ カーソルを特定の場所までドラッグするか、ナビゲーション ペインで [開始] 時間と [終了] 時間を指定します。定義したシミュレーション時間枠のモデルを強調表示するには、[強調] をクリックします。
Fueling_mode
を調査するには、control_logic
Stateflow™ チャート (fuel_rate_control
参照モデルで使用可能) を開きます。13 ~ 15 秒の時間枠を選択して [強調] をクリックします。定義したシミュレーション時間枠に関して、Low_Emissions
燃料供給モードがアクティブになり、強調表示されます。
fuel_cal:1
が 0
である時間枠 6 ~ 7.5 秒のデータ カーソルを選択します。[強調] をクリックします。control_logic
モデルで、Fuel_Disabled
の状態が強調表示されます。エンジンは Shutdown
モードです。