ソルバー プロファイラーのインターフェイス

ソルバー プロファイラーでは以下が行えます。
プロファイル セッションを開始、セッションを保存、保存したセッションを開きます。
表示された結果のカスタマイズとフィルターの適用を行います。
モデルとやり取りし、例外が含まれる状態を追跡して強調表示します。
Simscape™ エクスプローラー、ゼロクロッシング エクスプローラー、または状態エクスプローラーを開き、シミュレーション データを詳しく解析します。
ユーザー独自のルールを使用してプロファイラーの提案をカスタマイズします。
ソルバー プロファイラーには 4 つのペインがあります。それらのペインを使用して次の機能を実行します。
ツールストリップ — シミュレーション中に発生したイベントを記録および報告するためのソルバー プロファイラーのパラメーターを設定します。
ステップ サイズ — シミュレーション時間に対するステップ サイズのプロットが表示されます。このプロットから、最大ステップ サイズのほか、ゼロクロッシング、ソルバーのリセット、ソルバーの例外などのイベントも確認できます。
統計 — モデル情報、ステップ情報、イベント情報など、ソルバーのプロファイリングに関する統計情報が表示されます。
提案 — 現在のモデルのパフォーマンスを改善するための提案が表示されます。[ゼロクロッシング]、[ソルバーの例外]、[ソルバーのリセット] などの他のタブから、詳細なプロファイリング情報も確認できます。
ツールストリップ
ソルバー プロファイラーのパラメーターの詳細については、パラメーターを参照してください。
統計ペイン
統計ペインには、以下のようなモデル パラメーターに関する情報が表示されます。
モデル情報 — ソルバーのタイプ、状態、時間、許容誤差など、現在のシミュレーションのモデル コンフィギュレーションです。
ステップ情報
平均ステップ サイズ — ソルバーの進行速度の尺度です。これは、合計シミュレーション時間をソルバーが使用したステップ数で除算して計算されます。これはモデル コンフィギュレーション パラメーター [最大ステップ サイズ] と [最小ステップ サイズ] で制限されます。
最大ステップ サイズの使用率 — すべてのステップ サイズのうちソルバーが使用する最大ステップ サイズの割合です。
イベント情報
ゼロクロッシング — モデル ダイナミクスに影響するソルバーに固有のイベントです。シミュレーション中、ソルバーはゼロクロッシングを検出します。ゼロクロッシングの検出では計算コストが発生します。詳細については、ゼロクロッシング検出を参照してください。
ソルバーのリセット — ソルバーでパラメーターのリセットを発生させるイベントです。ソルバー リセットの検出では計算コストが発生します。ソルバーのリセットの統計情報は、[Zero Crossing]、[Discrete Signal]、[ZOH Signal]、[Block Change]、[Initial Reset] および [Internal] ソルバーのリセット イベントに分割されます。詳細については、ソルバーのリセットを参照してください。
ソルバーの例外 — ソルバーが精度の仕様を満たすようにモデルの状態を解くことができないことを表すイベントです。モデルの状態を正確に解くには、ソルバーは何回か試行を調整して実行しなければなりません。これにより計算コストが発生します。
エラー制御の例外 — ソルバーが取得した解に許容誤差の仕様を超えるエラーが含まれていることを表すイベントです。
ニュートン反復の例外 — 陰的ソルバーに固有のイベントです。数回試行した後は、ニュートン反復は収束しません。
無限状態の例外 — ソルバーで解決した 1 つ以上の状態が無限であることを表すイベントです。
DAE のニュートン反復の例外 — Simscape モデルの陰的ソルバーに固有のイベントです。ソルバーが最小ステップ サイズの制限に違反した場合でもニュートン反復は収束しません。
提案ペイン
提案ペインには、モデルで問題が検出された場合に提案が表示されます。ゼロクロッシング、ソルバーの例外、ソルバーのリセットなどのイベントに関する詳細な統計データも表示されます。統計ペインでそれらのイベントをクリックすると、提案ペインの関連するタブが前面に表示されます。提案と例外のペインには、以下のような例外に関する情報が表示されます。
ゼロクロッシング — モデル ダイナミクスに影響するソルバーに固有のイベントです。シミュレーション中、ソルバーはゼロクロッシングを検出します。ゼロクロッシングの検出では計算コストが発生します。詳細については、ゼロクロッシング検出を参照してください。
提案ペインに、ゼロクロッシング イベントが発生したブロックとそれらのイベントがシミュレーション中に発生した回数が表示されます。ターゲットのブロックをモデルで強調表示するには、[ゼロクロッシング] のテーブルからブロックを選択し、ツールストリップから [ブロックを強調表示] をクリックします。
ソルバーのリセット — ソルバーでパラメーターのリセットを発生させるイベントです。ソルバー リセットの検出では計算コストが発生します。ソルバーのリセットの統計情報は、[Zero Crossing]、[Discrete Signal]、[ZOH Signal]、[Block Change]、[Initial Reset] および [Internal] ソルバーのリセット イベントに分割されます。詳細については、ソルバーのリセットを参照してください。
提案ペインに、ソルバーのリセット イベントの詳細な統計データとソルバーをリセットする原因となったブロックが表示されます。ターゲットのブロックをモデルで強調表示するには、[ソルバーのリセット] のテーブルからブロックを選択し、ツールストリップから [ブロックを強調表示] をクリックします。
ソルバーの例外 — ソルバーが精度の仕様を満たすようにモデルの状態を解くことができないことを表すイベントです。モデルの状態を正確に解くには、ソルバーは何回か試行を調整して実行しなければなりません。これにより計算コストが発生します。
提案ペインに、ソルバーの例外イベントの詳細な統計データとソルバーの例外の原因となったブロックが表示されます。ターゲットのブロックをモデルで強調表示するには、[ソルバーの例外] のテーブルからブロックを選択し、ツールストリップから [ブロックを強調表示] をクリックします。