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ガイドラインとテンプレートの目的

MathWorks® Advisory Board (MAB) のガイドラインでは、Simulink® および Stateflow® でのモデル化において、重要な基本的ルールを定めています。これらのモデリング ガイドラインの全体的な目的は、モデル化担当者と制御システム モデルの消費者に、シンプルな共通理解をもたらすことです。

これらのガイドラインの主な目的は次のとおりです。

  • 可読性

    • グラフィカな理解度の向上

    • 機能解析の可読性の向上

    • 接続ミスの回避

    • コメントなど

  • シミュレーションと検証

    • シミュレーションを有効にするメカニズム

    • テスト容易性

  • コード生成

    • コード生成の効率性 (ROM、RAM 効率) の向上

    • 生成コードの堅牢性の確保

メモ

実装できないモデルのランタイム エラーおよび推奨事項は、これらのルールの範囲外です。

ガイドラインは、標準テンプレートを使用してドキュメント化されます。独自のガイドラインを作成する場合、このテンプレートの使用を推奨します。

メモ

このテンプレートは、ガイドラインを理解するために必要な最小要件を示しています。既存の情報と重複しない限り、新しい項目をテンプレートに追加できます。

セクションの見出し形式セクションの説明
ルール ID: タイトルXX_nnnn:ガイドラインのタイトル (他と重複しない短いタイトル)

ガイドラインの識別に使用されるルール ID は、2 文字の小文字および 4 桁の数字で構成されています。文字と数字の組み合わせは、アンダースコアで区切られます。たとえば、xx_nnnn となります。ルール ID は永続的で、変更されません。

メモ

ルール ID の 2 文字は、ガイドラインの作成者を示します。

サブ ID 推奨事項

NA-MAAB: x、y、z

JMAAB: x、y、z

NA-MAAB (北米の MathWorks Automotive Advisory Board) と JMAAB (日本の MathWorks Automotive Advisory Board) モデリング標準組織での使用が推奨されるガイドライン サブ ID を指定します。各組織は、自動車産業の OEM とサプライヤの地域固有なコンソーシアムです。NA-MAAB は北米とヨーロッパの組織です。JMAAB は日本の組織です。

MATLAB® バージョンすべて
RX、RY、RZ
RX 以前
RX 以降
RX から RY まで

MAB ガイドラインは、MATLAB およびSimulink 製品のすべてのバージョンをサポートします。ルールが特定のバージョンにのみ適用される場合、バージョンは、次の形式のいずれかを使用して、MATLAB Version フィールドで識別されます。

  • すべて — MATLAB のすべてのバージョン

  • RX、RY、RZ — MATLAB の特定のバージョン

  • RX 以前 — MATLAB RX までのバージョン

  • RX 以降 — MATLAB バージョン RX から現行バージョンまで

  • RX から RY まで — MATLAB バージョン RX から RY まで

ルール > サブ ID

ルールのサブ ID を使用して条件を指定します。ルール ID ごとに複数のサブ ID を使用できます。

サブ ID のサブセクションには次が含まれます。

  • カスタム パラメーター

  • (オプション) 対象外指定

  • (オプション)

ルールの条件を指定します。サイト ID は次のいずれかとして指定されます。

  • 選択可能 ― 1 文字の小文字 (アルファベット順) で構成されます。選択可能なサブ ID を採用するかどうかはユーザーが選択します。

  • 排他選択 ― 1 文字の小文字 (アルファベット順) と 1 桁の数字で構成されます。排他選択のサブ ID を受け入れるかまたは拒否するかを選択する場合、1 つのオプションのみ選択できます。

たとえば、ガイドライン xy_0000 のサブ ID は次のとおりです。

  • xy_0000a ― 選択可能 (ユーザーの選択) オプション

  • xy_0000b1

    xy_0000b2

    ― 排他選択 (使用する場合は、xy_0000b1 か xy_0000b2 のどちらかを選択)

カスタム パラメーターを含むルールの場合、選択される値は、記述されている項目に関連するプロジェクトに対して固有です。[説明] フィールドにオブジェクトと値の例が示されます。ただし、カスタム パラメーターを指定するときにプロジェクトのプロセス、制御対象の条件、およびエンジニアのスキル レベルを包括的に評価しなければなりません。

根拠サブ ID の目的

可読性、検証の効率性、コード生成後のコードの効率性などに関してガイドラインを使用する理由を示します。

検証

検証方法

ガイドライン条件に関するモデルのコンプライアンスを検証する方法:

  • モデル アドバイザー チェック

  • 手動による検証方法

最終更新R<年>ガイドラインの内容が最後に更新された MATLAB 改訂版。R2020a などになります。
参考参考文献

ガイドラインをより深く理解するのに役立つ追加の情報。