終了時間
シミュレーション終了時間
モデル コンフィギュレーション ペイン: ソルバー
説明
[終了時間] パラメーターは、シミュレーションまたは生成されたコードの終了時間を秒単位の倍精度値として指定します。
設定
10 (既定値) | スカラー終了時間は開始時間以上でなければなりません。
明示的に一時停止または停止するまでシミュレーションまたは生成されたプログラムを実行するには、
infを指定します。終了時間が開始時間と同じ場合、シミュレーションまたは生成されたプログラムは 1 ステップ実行されます。
シミュレーション時間とクロック時間は同じではありません。たとえば、10 秒間のシミュレーションを実行しても、通常は 10 秒かかりません。シミュレーション時間の合計は、モデルの複雑度、ソルバーのステップ サイズ、システムの速度などの多くの要因によって決まります。
絶対時間に依存するブロックがモデルに含まれており、設計が無期限に実行される場合は、絶対時間に依存するブロックを参照してください。
例
モデル vdp を開きます。
mdl = "vdp";
open_system(mdl)モデルは、開始時間 0 秒、終了時間 20 秒で保存されます。
get_param(mdl,"StartTime")ans = '0.0'
get_param(mdl,"StopTime")ans = '20'
モデルのシミュレーションを実行します。シミュレーション結果を確認するには、Scope ブロックをダブルクリックします。[Scope] ウィンドウに、開始時間から終了時間までの結果が表示されます。
out1 = sim(mdl);
開始時間を 10 秒、停止時間を 40 秒に変更します。
[モデル化] タブの [設定] で、[モデル設定] をクリックします。
[ソルバー] ペインを選択します。
[開始時間] ボックスに「
10」と入力します。[終了時間] ボックスに「
40」と入力します。[OK] をクリックします。
あるいは、set_param 関数を使用して、開始時間と終了時間をプログラムで構成します。
set_param(mdl,"StartTime","10","StopTime","40")
モデルを再度シミュレートします。[Scope] ウィンドウが更新され、シミュレーション時間が長くなったことが反映されます。時間軸の範囲は 0 ～ 30 で、[Scope] ウィンドウの右下に 10 秒のオフセットが示されます。
out2 = sim(mdl);
モデルに保存されているコンフィギュレーション パラメーター値を変更せずにシミュレーションの開始時間と終了時間を変更するには、Simulink.SimulationInput オブジェクトを使用します。
モデル vdp を開きます。
mdl = "vdp";
open_system(mdl)保存されているように、モデルの開始時間は 0 秒、終了時間は 20 秒です。
get_param(mdl,"StartTime")ans = '0.0'
get_param(mdl,"StopTime")ans = '20'
Simulink.SimulationInput オブジェクトを作成してモデルのシミュレーションを構成します。
simIn = Simulink.SimulationInput(mdl);
setModelParameter 関数を使用して、シミュレーションの開始時間を 10 秒、終了時間を 40 秒に指定します。
simIn = setModelParameter(simIn,"StartTime","10",... "StopTime","40");
SimulationInput オブジェクトを使用してモデルをシミュレートします。
out = sim(simIn);
シミュレーションでは、SimulationInput オブジェクトで定義されている開始時間と終了時間の値が使用されます。
tFirst = out.yout{1}.Values.Time(1)tFirst = 10
tLast = out.yout{1}.Values.Time(end)tLast = 40
モデル内のコンフィギュレーション パラメーターの値は変更されません。
get_param(mdl,"StartTime")ans = '0.0'
get_param(mdl,"StopTime")ans = '20'
プログラムでの使用
パラメーター: StopTime |
| 型: string | 文字ベクトル |
| 値: double |
既定の設定: "10.0" |
バージョン履歴
R2006a より前に導入
