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オーバーフローの検出

固定小数点の定数のオーバーフローが発生したときに実行する診断アクション

モデル コンフィギュレーション ペイン: [診断] / [型変換]

説明

[オーバーフローの検出] パラメーターは、シミュレーション中に固定小数点の定数のオーバーフローが発生したときに実行する診断アクションを指定します。

依存関係

このパラメーターには Fixed-Point Designer™ のライセンスが必要です。

設定

なし (既定値) | 警告 | エラー
なし

Simulink® ソフトウェアはいかなるアクションも実行しません。

警告

Simulink ソフトウェアが警告を表示します。

エラー

Simulink ソフトウェアはシミュレーションを終了し、エラー メッセージを表示します。

ヒント

  • この診断は、固定小数点定数 (正味の勾配と正味のバイアス) にのみ適用されます。

  • オーバーフローは、Simulink ソフトウェアが固定小数点定数を、定数の理想値を格納するための十分な範囲がないデータ型に変換したときに発生します。理想値は、データ型によって表すには大きすぎるか小さすぎます。たとえば、その理想値が 200 で、変換されたデータ値が int8 とします。この場合、int8 が表すことのできる最大値は 127 なのでオーバーフローが発生します。

  • 固定小数点定数のオーバーフローは、固定小数点定数の桁落ちとは異なります。桁落ちは、理想の固定小数点定数値がデータ型および使用する尺度法の範囲内にあっても正確に表すことができないときに発生します。

推奨設定

アプリケーション設定
デバッグ影響なし
トレーサビリティ影響なし
効率性影響なし
安全対策影響なし

プログラムでの使用

パラメーター: FixptConstOverflowMsg
値: 'none' | 'warning' | 'error'
既定の設定: 'none'

バージョン履歴

R2009b で導入