Main Content

連続時間システム モデル

連続時間システム モデルは、アナログ フィルターの表現方法です。先に述べた離散時間システム モデルの多くは、次の連続時間の表現にもあてはまります。

  • 状態空間形式

  • 部分分数展開型

  • 伝達関数

  • 零点-極-ゲイン形式

線形時不変微分方程式のシステムは、すべて、1 次の微分方程式の集合として表現することができます。行列形式または "状態空間" 形式では、以下のように方程式を書くことができます。

x˙=Ax+Buy=Cx+Du

ここで、u は nu 個の入力のベクトル、x は nx 個の要素の状態ベクトル、y は ny 個の出力のベクトルです。MATLAB® 環境では、ABCD は別々の方形配列に格納されます。

状態空間システムと等価な表現であるラプラス変換伝達関数は、次のようになります。

Y(s)=H(s)U(s)

ここで

H(s)=C(sIA)1B+D

単入力、単出力システムでは、この形式は次のように表現されます。

H(s)=b(s)a(s)=b(1)sn+b(2)sn1++b(n+1)a(1)sm+a(2)sm1++a(m+1)

ラプラス変換伝達関数の係数が与えられると、関数 residue により、システムの部分分数展開が決定されます。詳細については、関数 residue の説明を参照してください。

因数分解した零点-極-ゲイン形式は、次のようになります。

H(s)=z(s)p(s)=k(sz(1))(sz(2))(sz(n))(sp(1))(sp(2))(sp(m))

離散時間の場合と同様、MATLAB 環境では多項式の係数が s の降べきの順に行ベクトルに格納されます。多項式の根、あるいは零点と極は、列ベクトルに格納されます。