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衛星リンク バジェット アナライザー アプリ入門

衛星リンク バジェット アナライザー アプリは、衛星通信の静的および時間変動リンク バジェットを作成、構成、解析、可視化するためのインタラクティブ ツールです。このセクションでは、主なアプリ機能について説明します。アプリの使用方法を示す詳細情報と例については、衛星リンク バジェット アナライザー ドキュメント ページを参照してください。

衛星リンク バジェット アナライザーアプリを開く

MATLAB® ツールストリップの アプリ タブの 信号処理と通信 の下で、アプリ アイコン App Gallery icon for the Satellite Link Budget Analyzer app をクリックします。あるいは、MATLAB コマンド プロンプトで satelliteLinkBudgetAnalyzer と入力してアプリを開くこともできます。

静的リンク バジェット アナライザー

このセクションは、アプリの起動時に静的リンク バジェットアナライザー オプションを選択した場合に適用されます。

Satellite link budget app session window showing the default configuration and results for static link budget analyzer.

バジェット アナライザー ツールストリップ

アプリが開き、BUDGET ANALYZER ツールストリップとドッキングされたタブが表示されます。BUDGET ANALYZER ツールストリップには、FILE、CUSTOMIZE、ANALYZE、PLOTS、LAYOUT、および EXPORT セクションが含まれています。デフォルトのメイン作業領域タブは、リンク キャンバス、エンティティ (地上局、リンク、衛星) のプロパティ、結果、およびプロットを表示するように配置されています。タブ付きペインをドラッグして移動し、必要に応じて並べ替えることができます。

  • リンクキャンバス

    リンク キャンバス ペインでは、個々の地上局、リンク、または衛星エンティティを選択して、関連するプロパティ ペインでフォーカスを当てることができます。デフォルトのキャンバスでは、これら 3 つの衛星通信リンクが定義されています。

    • リンクL1は地上局G1と衛星S1間のアップリンクです

    • リンクL3は衛星S3と衛星S4間のクロスリンクです

    • リンクL2は衛星S2と地上局G2間のダウンリンクです

  • プロパティ

    地上局、リンク、または 衛星 タブを選択してペインを表示し、各エンティティ タイプの入力プロパティの設定を調整します。リンク キャンバス タブで目的のエンティティを選択すると、関連付けられているプロパティ タブでそのエンティティにフォーカスが移動します。フォーカスされているエンティティのプロパティ設定のみを調整できます。

  • リンク バジェット

    リンク バジェットの結果を計算して リンク バジェット ペインに表示するには、解析 をクリックします。工場出荷時のデフォルトの結果では、距離、仰角、送信有効放射電力 (EIRP)、偏波損失、自由空間パス損失 (FSPL)、受信等方性電力、搬送波対受信機ノイズ密度比 (C/N0)、ビットあたりの受信エネルギー対ノイズ電力スペクトル密度比 (Eb/N0)、および全体的なリンク マージンが計算されます。

    ビューを開いたり、構成された入力プロパティと出力計算をカスタマイズしたりするには、入力/出力のカスタマイズ ボタンをクリックします。

  • 可視化オプション

    自由空間パス損失を 2 次元の折れ線グラフで表示し、リンクの特性を示すリンク マージンを2 次元のコンターグラフで表示します。カスタマイズされた 2D 線グラフや 2Dコンターグラフを作成することもできます。各プロットのツールバーには、データ ヒント、ズーム、エクスポート オプション、ブラシ ツールなどのコントロール オプションが用意されています。

    アプリを開くと、リンク バジェットの結果と次のプロットを含むデフォルトのシナリオが表示されます。

    • FSPL というラベルの付いた 2 次元折れ線グラフにおける自由空間パスロス (作成されている場合、カスタム 2 次元折れ線グラフは FSPL グラフの横に表示されます)

    • Margin - L1、Margin - L2、Margin - L3 とラベル付けされた個別の 2 次元コンター図におけるリンク L1、L2、L3 のリンク マージン

入力/出力ツールストリップをカスタマイズする

BUDGET ANALYZER ツールストリップで、入力/出力のカスタマイズ ボタンをクリックして、入力/出力のカスタマイズ ツールストリップを開きます。入力/出力のカスタマイズ ツールストリップを使用すると、エンティティのプロパティと結果の計算式を確認、追加、削除、カスタマイズできます。

ADD NEW PROPERTY リボンでは、新しいプロパティを定義および追加してアプリをカスタマイズできます。

ADD NEW RESULT リボンでは、新しい数式を定義し、それを新しい結果として追加することで、アプリをカスタマイズできます。

プロパティ ペインでは、プロパティを調整または削除できます。

結果 ペインでは、結果を調整または削除できます。

時変リンク バジェット アナライザー

このセクションは、アプリの起動時に時間変動リンク バジェットアナライザー オプションを選択した場合に適用されます。

Satellite link budget app session showing default configuration and results for time-varying link budget analyzer.

時変リンク バジェットツールストリップ

時変リンク バジェット ツールストリップには、FILE、IMPORT、SIMULATE、EDIT SCENARIO、CALCULATE、および VISUALIZE セクションが含まれています。デフォルトのメイン作業領域タブは、シナリオ ブラウザー、エンティティ (地上局、リンク、衛星) のプロパティ、結果、およびプロットを表示するように配置されています。

アプリは、MATLAB ワークスペースから直接、または MAT ファイルからカスタム シナリオをインポートすることをサポートしています。カスタム衛星シナリオをモデル化してインポートする方法の例については、「時間変動衛星リンク バジェット アナライザーにカスタムシナリオをインポートする」を参照してください。

アプリ内のデフォルトまたはカスタムのシナリオを変更するには、ツールストリップの シナリオの編集 セクションを使用します。このセクションでは、地上局、衛星、送信機、受信機などのコンポーネントを追加または削除できます。また、シナリオ内の送信機と受信機間のリンクを作成することもできます。

  • シナリオブラウザ

    シナリオ ブラウザー ペインでは、個々の地上局、リンク、または衛星エンティティを選択して、関連するプロパティ ペインでフォーカスを当てることができます。デフォルトのキャンバスはこれら 3 つのエンティティを定義します。

    • 地上局1には送信機があります。送信機1

    • 衛星1には受信機があります:受信機1

    • リンク L1、ソース トランスミッタ 1 からターゲット レシーバ 1 へ

  • プロパティ

    地上局、 リンク、または 衛星 タブを選択すると、ペイン内の対応するプロパティが表示されます。地上局 タブと 衛星 タブを使用して、それぞれのエンティティの入力プロパティの設定を調整できます。シナリオ ブラウザ タブで目的のエンティティを選択すると、関連付けられているプロパティ タブでそのエンティティにフォーカスが移動します。フォーカスされているエンティティのプロパティ設定のみを調整できます。

  • リンク バジェット

    リンク バジェットの結果を計算して リンク バジェット ペインに表示するには、解析 をクリックします。工場出荷時のデフォルトの結果では、距離、仰角、送信EIRP、FSPL、受信等方電力 (RIP)、C/N0、Eb/N0、および全体的リンク マージンが計算されます。

  • 可視化オプション

    アプリを開くと、リンク バジェットの結果とこれらのプロットを含むデフォルトのシナリオが表示されます。

    • Satellite Scenario Viewer タブ — 軌道上の衛星、地上局、リンクを示す 3D シナリオを可視化します。

    • マージン タブ — 2Dリンク マージンプロットを表示します。

参考

トピック