クイック スタート ツールを使用したコードの生成
クイック スタート ツールを使用すると、コードを生成するためにモデルを準備できます。ツールを起動するには、Simulink® Coder™ アプリを開きます。[C コード] タブで [クイック スタート] をクリックします。
ツールの起動後、生成するコードについて以下の質問の回答を用意しなくてはなりません。
生成コードのコード出力のタイプは何か
アプリケーションに再呼び出し可能なマルチインスタンス コードが必要かどうか
コード生成の主要な目的は何か
ツールにより、必要なパラメーターの変更が生成コードに渡されます。コード生成を選択すると、ツールによりパラメーターの変更がコンフィギュレーション セットに適用され、コードが生成されます。システムに参照モデルが含まれている場合、クイック スタート ツールにより、パラメーターの変更は参照モデルにも適用されます。コードの生成後に、コード生成レポートを表示して、コードのビルド、カスタマイズ、最適化、パッケージ化に関する情報を確認できます。生成コードをさらにカスタマイズするには、[終了] をクリックし、Simulink Coder アプリを使用します。このアプリには、生成コード内でモデル データの名前と表示を制御するツールが用意されています。詳細については、Simulink Coder を参照してください。
コンフィギュレーション参照をもつモデルのコンフィギュレーション パラメーターの変更
アクティブなコンフィギュレーション参照をもつモデルにコンフィギュレーション パラメーターの変更を適用するために、クイック スタート ツールは次を行います。
元のコンフィギュレーション セットを含むワークスペースまたはデータ ディクショナリに、
Simulink.ConfigSet
オブジェクトQuickStart_timestamp
を作成します。新しいオブジェクトは、元のコンフィギュレーション セットのコピーで、パラメーターの変更が適用されています。新しいコンフィギュレーション セット オブジェクトを指す
Simulink.ConfigSetRef
オブジェクトを作成します。新しいコンフィギュレーション参照をモデルに接続して、アクティブなコンフィギュレーションにします。
システムに元のコンフィギュレーション セットを共有する参照モデルが含まれている場合は、ツールにより、新しいコンフィギュレーション参照が参照モデルに接続され、新しいコンフィギュレーション参照がアクティブなコンフィギュレーションとなります。
元のコンフィギュレーション セットを復元するには、元の Simulink.ConfigSetRef
オブジェクトをアクティブにします。
メモ
クイック スタート ツールによって MATLAB® ワークスペースにコンフィギュレーション セット オブジェクトが作成された場合は、MATLAB セッションの終了後もコンフィギュレーション セットを保持するためにオブジェクトを保存しなければなりません。詳細については、コンフィギュレーション セットを保存するを参照してください。
次のステップ
クイック スタート ツールを使用してコードを生成した後に想定される次のステップは以下のとおりです。
生成コード内でモデル データおよび関数の名前と表示を制御するには、Simulink Coder アプリのモデル データ エディターを使用します。詳細については、Simulink Coder を参照してください。