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Gazebo シミュレーション環境の要件および制限

Robotics System Toolbox™ は、Gazebo シミュレーターを使用して可視化されたシミュレーション環境のインターフェイスを提供します。Gazebo では、高品質のグラフィックスで現実に即してシミュレートされた物理的シナリオにおいて、ロボットを使用してテストおよび実験を行うことができます。

Gazebo は Linux® マシンまたは Linux バーチャル マシン上で動作し、プラグイン パッケージを使用して MATLAB® および Simulink® と通信します。Gazebo でシミュレートする際には、次の要件および制限に留意してください。

Linux バーチャル マシンでの Gazebo シミュレーターの実行

ROS および Gazebo を使用するバーチャル マシンからバーチャル マシン (VM) をダウンロードしてインストールします。この VM の /home/user/src/GazeboPlugin フォルダーに、必要な Gazebo プラグインがあります。この VM には次のソフトウェアが含まれ、以下に示すハードウェア要件があります。

VM に含まれるソフトウェア

  • オペレーティング システム — Ubuntu® Ubuntu 20.04.3 LTS (Focal Fossa)

  • ソフトウェア パッケージ — CMake 3.16.3、Gazebo 11、および Gazebo プラグイン

最小ハードウェア要件

  • プロセッサ (CPU) — クアッド コア Intel® i5 または同等のもの

  • メモリ (RAM) — 4 GB 以上

  • グラフィックス カード (GPU) — 1 GB 以上のグラフィックス メモリを備えた専用 GPU

  • ディスク容量 — 20 GB 以上の空きディスク容量

Linux マシンでの Gazebo シミュレーターのインストールと実行

Linux マシンに Gazebo シミュレーターをインストールして実行することもできます。

ソフトウェア要件

  • オペレーティング システム — Ubuntu 16.04 LTS (Xenial Xerus)、Ubuntu 18.04 LTS (Bionic Beaver) または Ubuntu 20.04 LTS (Focal Fossa)

  • ソフトウェア パッケージ — CMake 2.8 以降、Gazebo 9、Gazebo 10 または Gazebo 11、および Gazebo プラグイン

Gazebo のバージョンサポートされている Ubuntu のバージョン

Gazebo 9

Ubuntu Xenial および Ubuntu Bionic

Gazebo 10

Ubuntu Xenial および Ubuntu Bionic

Gazebo 11

Ubuntu Bionic および Ubuntu Focal

最小ハードウェア要件

  • プロセッサ (CPU) — クアッド コア Intel i5 または同等のもの

  • メモリ (RAM) — 4 GB 以上

  • グラフィックス カード (GPU) — 1 GB 以上のグラフィックス メモリを備えた専用 GPU

  • ディスク容量 — 500 MB 以上の空きディスク容量

Gazebo シミュレーターのインストール

Linux ターミナルで次のコマンドを実行して、Ubuntu に CMake パッケージと Gazebo パッケージをインストールします。Ubuntu マシンに Gazebo をインストールする方法の詳細については、Install Gazebo using Ubuntu packages を参照してください。

sudo sh -c 'echo "deb http://packages.osrfoundation.org/gazebo/ubuntu-stable `lsb_release -cs` main" > /etc/apt/sources.list.d/gazebo-stable.list'
wget https://packages.osrfoundation.org/gazebo.key -O - | sudo apt-key add -
sudo apt-get update
sudo apt-get install cmake gazebo11 libgazebo11-dev

メモ

Gazebo とのコシミュレーション フレームワークでは、Gazebo 9、Gazebo 10、および Gazebo 11 がサポートされています。

Gazebo プラグインのインストール

  1. MATLAB で関数 packageGazeboPlugin を使用して、ホスト コンピューター上に Gazebo プラグイン パッケージを作成します。次の関数は、GazeboPlugin というフォルダーを現在の作業ディレクトリに作成して GazeboPlugin.zip ファイルに圧縮します。

    packageGazeboPlugin

  2. GazeboPlugin.zip を Linux マシンのホーム ディレクトリにコピーします。

  3. ディレクトリ src を作成し、プラグイン パッケージをそのディレクトリに解凍します。

    mkdir src
    unzip GazeboPlugin.zip -d ~/src/

  4. ディレクトリを圧縮されていない GazeboPlugin フォルダーに変更します。

    cd ~/src/GazeboPlugin/

  5. Linux ターミナルで次のコマンドを実行して、プラグインをコンパイルおよびインストールします。

    mkdir build
    cd build
    cmake ..
    make

  6. オプションで、MATLAB を使用して、生成されたプラグインをホスト コンピューターから削除できます。

    if exist("GazeboPlugin","dir")
        rmdir("GazeboPlugin","s");
    end
    
    if exist("GazeboPlugin.zip","file")
        delete("GazeboPlugin.zip");
    end

制限

MATLAB

  • コード生成はサポートされていません。

  • MATLAB と Gazebo シミュレーター間の通信は非同期です。

Simulink

  • コード生成はサポートされていません。

  • ラピッド アクセラレータ モードはサポートされていません。

ヒント

必要なセンサー データの更新レートを取得するには、Gazebo World 仕様の Simulink モデル全体のサンプル時間とセンサーの更新レートに一致する値を使用します。

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