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次数スペクトル

次数スペクトルは、その内部に周波数成分を表示するパワー スペクトルのようなものです。ただし、次数スペクトルは、回転機内の調和的に相互に関係するシステムについての追加の洞察をもたらします。

"次数" とは、基準回転速度の特定の倍数である周波数のことです。たとえば、モーターの回転周波数の 2 倍に等しい周波数をもつ振動信号は、次数 2 に対応します。同様に、モーターの回転周波数の 0.5 倍に等しい周波数をもつ振動信号は、次数 0.5 に対応します。回転するシステムでは、1 次シャフトの回転が基本周波数を駆動します。このシステムの次数スペクトルは、シャフトの回転に関するシステムの高調波の相対的な強さを定量化します。この方法には、次の利点があります。

  • スペクトルには絶対周波数ではなく周波数の比率が含まれているため、計算はシャフトの速度の変動に影響を受けない。影響を受けないことにより、特定の高調波の周波数の場所の変化が高調波の振幅から分離される。対照的に、パワー スペクトルだと、シャフト速度の変動によって時変となる。

  • 個々の高調波がシステム内の個々の回転部品を指す。したがって、単一の高調波の変化を検知する機能がシステム内の個別の部品または場所を分離できる可能性がある。

回転情報

回転率のソースを指定します。

  • 一定の回転速度 — すべてのメンバーの回転速度を単一のスカラーで表せる場合にはこのオプションを使用します。

  • 時変回転速度 (RPM) — 各メンバーについての rpm 情報を含む信号がある場合にはこのオプションを使用します。

  • タコメーター信号 — タコメーターのパルスを含む信号がある場合にはこのオプションを使用します。

ウィンドウ設定

  • ウィンドウのタイプ — 次数スペクトルのウィンドウのタイプの詳細については、orderspectrum の名前と値のペア引数のセクションの 'Window' を参照してください。

  • オーバーラップの割合 — オーバーラップ率の 0 の値は、隣接するセグメントがオーバーラップしていないことを示しています。100 の値は、隣接するセグメントが 1 つのサンプル分シフトしていることを示しています。オーバーラップ率が高いほど結果はスムーズになりますが、計算時間が増加します。

その他の情報

ソフトウェアは計算の結果を新しい変数に格納します。この新しい変数名には接尾辞 os をもつソース信号名が含まれています。

次数スペクトルの計算の詳細については、orderspectrum を参照してください。