メインコンテンツ

mlint

(非推奨) MATLAB のコード ファイルの潜在的な問題のチェック

mlint は推奨されません。代わりに checkcode を使用してください。

コード アナライザーでのグラフィカル ユーザー インターフェイスの使用については、コード アナライザーを使用したエラーと警告についてのコードのチェックを参照してください。

説明

mlint(filename) は、filename について、潜在的な問題とコード改良の余地を報告するメッセージを表示します。これらのメッセージは、「コード アナライザー メッセージ」と呼ばれることがあります。メッセージの行番号はハイパーリンクです。クリックするとエディターでその行に直接移動できます。mlint メッセージの正確なテキストは、バージョンにより若干異なる場合があります。

filename で複数のファイルが指定されている場合、MATLAB® は各ファイルの情報を表示します。

mlint(filename,'-config=settings.txt') は、既定のアクティブな設定ファイルをメッセージの表示/非表示を切り替える設定でオーバーライドします。この切り替えは、指定された settings.txt ファイルに示されます。

メモ

この構文を使用するときは、-config オプションで指定する settings.txt ファイルの絶対パスを指定しなければなりません。

settings.txt ファイル作成の詳細については、コード アナライザー メッセージ設定の保存と再利用を参照してください。無効なファイルが指定された場合、関数 mlint は、指定されたファイルを開いたり読み込んだりできないことを示すメッセージを返します。その場合、関数 mlint は出荷時の既定の設定を使用します。

mlint(filename,'-config=factory') は、設定ファイルをすべて無視して、出荷時の既定の設定を使用します。

inform=mlint(filename,'-struct') は、構造体配列に情報を返します。構造体配列の長さは、検出されたメッセージの数になります。これらの構造体には次のフィールドがあります。

  • message — コード解析中に特定された潜在的なコードの問題を説明するメッセージ。

  • line — メッセージが参照するファイルの行番号のベクトル。

  • column — メッセージの適用先となる 2 列配列のファイル列 (列の範囲)。配列の最初の列は、メッセージが開始されるエディターの列を指定します。配列の 2 番目の列は、メッセージが終了するエディターの列を指定します。メッセージ 1 件に対して、2 列配列内の 1 行が割り当てられます。

入力として複数のファイル名が指定された場合、inform には構造体の cell 配列が含められます。

msg=mlint(filename,'-string') は情報を文字ベクトル msg として返します。入力として複数のファイル名が指定された場合、msg には各ファイルの情報が含められます。この情報は 10 個の等号文字 (=)、1 つのスペース、ファイル名、1 つのスペース、および 10 個の等号文字で区切られます。

引数 -struct または -string が省略され、出力引数が指定された場合、既定の動作は -struct になります。この引数が省略され、かつ出力引数がない場合には、既定の動作は、コマンド ラインに情報を表示することです。

[inform,filepaths]=mlint(filename) は、さらにファイル名の絶対パス filepathsfilename と同じ順序で返します。

inform=mlint(filename,'-id') は、メッセージ ID を返します。ここで ID は ABC... 形式の文字ベクトルです。構造体へ返した場合、出力は id フィールドももちます。これは、メッセージに付属した ID です。

inform=mlint(filename,'-fullpath') は、入力のファイル名が絶対パスであると仮定するため、mlint はそれらのファイルの位置特定を行いません。

inform=mlint(filename,'-notok') は、filename 内のすべての行をチェックします。mlint の抑制命令 %#ok で終わる行も対象にします。

mlint(filename,'-cyc') は、ファイル内の各関数の McCabe の複雑度 ("循環的複雑度" とも呼ばれます) を表示します。McCabe の複雑度の値が高いほど複雑度が高いことを示し、複雑度の値が高いプログラムほどエラーが含まれる可能性が高いことは証拠により示唆されています。関数の複雑度を下げるには、より小さくて単純な関数に分割します。一般に、複雑度の値が低いほど、プログラムは理解しやすく変更も容易です。複雑度の評価が 10 を超えるプログラムは分割を検討します。

mlint(filename,'-codegen') は、コード生成メッセージがコマンド ウィンドウに表示されるようにします。

入力引数

すべて折りたたむ

ファイルの名前。string 配列、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。

ヒント

拡張機能

すべて展開する

バージョン履歴

R2006a より前に導入