サンプル プロジェクトの確認
この例では、サンプル プロジェクト Times Table App を開き、プロジェクト ツールで作業を整理する方法を確認します。
例を開いてサンプル プロジェクト Times Table App をダウンロードし、次の方法を確認します。
ソース管理下にあるサンプル プロジェクト ファイルを参照する。
よく使用するファイルおよびタスクにアクセスするためのプロジェクト ショートカットを調べる。
プロジェクトで依存関係を解析し、プロジェクトにまだ含まれていない必須ファイルを見つける。
一部のプロジェクト ファイルを変更して、変更したファイルを確認し、それらを前のバージョンと比較して、変更したファイルをソース管理にコミットする。
プロジェクト ファイルのみ、変更済みファイルおよびプロジェクト ルート フォルダー内のすべてのファイルのビューを確認する。

プロジェクト ファイルの表示、検索、並べ替え
[プロジェクト] パネルには、プロジェクトのルート フォルダーの下にあるすべてのファイルが表示されます。既定では、このパネルにはプロジェクトの [ステータス] 列と [ラベル] 列があります。プロジェクトがソース管理の対象の場合は、ソース管理列に、プロジェクトのルート フォルダーにあるファイルのソース管理ステータスが表示されます。
ステータスが [プロジェクト内] になっているファイルのみを表示するには、空白部分を右クリックし、[フィルター]、[プロジェクト ファイルのみを表示] を選択します。
開いているプロジェクトでファイルやフォルダーを検索するには、[ファイル検索] パネル
を使用します。
詳細については、プロジェクト ファイルの管理を参照してください。
頻繁に使用するファイルを開いて実行する
ショートカットを使用して、大きいプロジェクトでファイルを見つけやすくすることができます。[プロジェクト] ツールストリップの [ショートカット] ギャラリーから、ショートカットを表示および実行します。ショートカットをグループに整理できます。
プロジェクト Times Table App には、プロジェクト要件を開くショートカットや、プロジェクトのすべてのテストを実行するショートカットなど、複数のショートカットが含まれています。ショートカットを使用すると、プロジェクトのユーザーはこれらのタスクを簡単に見つけられます。
ショートカットに関連付けられたアクションを実行するには、[ショートカット] ギャラリーで、関連付けられたショートカットをクリックします。たとえば、プロジェクト要件を開くには、[Requirements] をクリックします。テストを実行するには、[Run All Tests] をクリックします。
新しいショートカットを作成するには、[プロジェクト] パネルでファイルを右クリックし、[ショートカットの作成] を選択します。
詳細については、頻繁に使用するタスクのためのショートカットの作成を参照してください。
プロジェクトへのフォルダーの追加
プロジェクトにフォルダーとその内容を追加するには、[プロジェクト] パネルで空白部分を右クリックし、[新規]、[フォルダー] を選択します。[プロジェクト] パネルに既存のフォルダーを貼り付けるか、ドラッグすることもできます。フォルダーとその内容はプロジェクトに自動的に追加されます。
プロジェクトのタスクの実行時にファイルに確実にアクセスできるようにするには、プロジェクト フォルダーをプロジェクト パスに追加します。[プロジェクト] パネルでフォルダーを右クリックし、[プロジェクトのパスに追加]、[選択フォルダーとサブフォルダー] を選択します。
変更済みファイルの変更内容の確認
ファイルを開き、変更を行い、変更を確認します。
[プロジェクト] パネルの
sourceフォルダーで、timesTableGame.mファイルをダブルクリックして開きます。エディターでファイルに変更 (コメントの追加など) を加えて、ファイルを保存します。[プロジェクト] パネルで、ソース管理列の青い [変更済み] アイコン
を使用すると、変更済みファイルを特定できます。大規模なプロジェクトでは、[ソース管理] パネル
を使用して変更済みファイルを確認します。[ソース管理] アイコンがサイドバーにない場合は、[パネルをさらに開く] ボタン
をクリックし、[ソース管理] パネルを選択します。変更を確認するには、
source/timesTableGame.mを右クリックして [ソース管理]、[変更を表示] を選択します。MATLAB 比較ツールにより、作業コピーのファイルの変更済みバージョンと、バージョン管理に保存されているその先祖の比較を示すレポートが開きます。比較レポートのタイプは、選択したファイルによって異なります。比較する Simulink® モデルを選択すると、Simulink モデルの比較レポートが開きます。
依存関係の解析
プロジェクトにすべての必須ファイルが存在することを確認するために、プロジェクトでファイルの依存関係の分析を実行します。
[プロジェクト] ツールストリップの [ツール] ギャラリーで、[依存関係アナライザー] をクリックします。
プロジェクトで分析されたすべての依存関係の構造が依存関係グラフに表示されます。右のペインには、必要なアドオンと問題のあるすべてのファイルがリストされます。問題のあるファイルがリストされていないことを確認します。
ここでは、必須ファイルの 1 つを削除します。[プロジェクト] パネルで source/timesTableGame.m ファイルを右クリックし、[プロジェクトから削除] を選択します。[プロジェクトから削除] ダイアログ ボックスで [削除] をクリックします。
依存関係アナライザーでは、グラフおよび [プロパティ] ペインの [問題] セクションが自動的に更新されます。
問題がないかもう一度チェックします。
依存関係アナライザーの [プロパティ] ペインで、[問題] の下の問題メッセージ [ファイルがプロジェクト内にありません] をポイントし、拡大鏡
をクリックします。グラフが更新され、問題ファイル timesTableGame.mが強調表示されます。問題ファイルの依存関係を表示するには、[影響分析] セクションで、[すべての依存関係] をクリックします。
問題を確認したので、欠落しているファイルをプロジェクトに戻して問題を修正します。ファイルを右クリックし、[プロジェクトに追加] を選択します。依存関係の分析を次回実行するときに、このファイルは問題ファイルとして表示されません。
依存関係の分析を実行した後、変更されたファイルの依存関係を調査するには、影響分析を実行します。
[ビュー] セクションで、[ソース管理] をクリックします。グラフで、ソース管理ステータス別にファイルが色分けされます。
グラフ内または [ファイル リスト] で、変更済みファイルを選択します。
変更済みファイルの依存関係を表示するには、[影響分析] セクションで、[すべての依存関係] をクリックします。
詳細については、プロジェクトの依存関係の解析を参照してください。
プロジェクト整合性チェックの実行
加えた変更がコミットできる状態にあることを確認するには、プロジェクトを確認します。プロジェクト整合性チェックを実行するには、[プロジェクト] ツールストリップの [環境] セクションで、[プロジェクトの問題] をクリックします。[プロジェクトの問題] パネルの [チェック] タブで、[チェックの実行] をクリックします。チェックでは、欠落しているファイル、ソース管理に追加するファイルまたはソース管理から取得するファイル、その他の問題が検索されます。[問題] パネルには失敗したチェックのみがリストされ、可能な場合は自動修正が表示されます。詳細については、Run Project Checksを参照してください。
変更済みファイルのコミット
ファイルを変更して、チェックの結果に問題がなければ、変更内容をコミットできます。
[プロジェクト] ツールストリップの [ソース管理] セクションで [コミット] をクリックします。[ソース管理] パネルで [コミット] をクリックすることもできます。
送信用のコメントを入力し、[コミット] をクリックします。ソース管理列のステータス アイコンが青から緑に変わります。Git では、ローカル リポジトリとリモート リポジトリの両方を使用できます。これらの手順を実行すると、ローカル リポジトリにコミットされます。リモート リポジトリにコミットするには、[ソース管理] セクションで、[プッシュ] をクリックします。
MATLAB でのソース管理の使用の詳細については、ソース管理を参照してください。
プロジェクトおよびソース管理情報の表示
プロジェクトの詳細を表示して編集するには、[プロジェクト] ツールストリップで [設定] をクリックします。次に、名前、説明、プロジェクト ルート、起動フォルダー、および生成されたファイルを含むフォルダーの場所など、プロジェクトの詳細を表示および編集します。
ソース管理統合およびリポジトリの場所に関する詳細を表示するには、[プロジェクト] パネルで空白部分を右クリックし、[ソース管理]、[詳細の表示] を選択します。
プロジェクトを閉じる
プロジェクトを閉じるには、[プロジェクト] ツールストリップで [プロジェクトを閉じる] をクリックします。あるいは、関数closeを使用します。