日付ベクトルと文字列の繰り上げ
ある要素が通常の範囲外である場合、MATLAB® ではその日付ベクトル要素と直前の要素の両方が調整されます。たとえば、分の要素が 70
である場合、MATLAB では時間の要素の値が 1
増やされて、分の要素の値が 10
に設定されます。分の要素が -15
である場合、MATLAB では時間の要素の値が 1
減らされて、分の要素の値が 45
に設定されます。月の値は例外です。MATLAB では月の値が 1
未満の場合は 1
に設定されます。
次の例では、月要素に値 22 があります。MATLAB は年の値を 2010 にインクリメントし、月を 10 月に設定します。
datestr([2009 22 03 00 00 00])
ans = 03-Oct-2010
値の繰り上げは、日付と時刻を表すテキストでの日時の値にも適用されます。たとえば、2010 年 10 月 3 日と 2010 年 9 月 33 日は同じ日と解釈され、シリアル日付値は同じになります。
datenum('03-Oct-2010')
ans = 734414
datenum('33-Sep-2010')
ans = 734414
次の例では、入力の月に 07 (つまり 7 月) を受け取り、前月の最終日 (6 月 30 日) を判別して、その日付からフィールド指定で指定された日数 (5 日) を差し引いて、2010 年 6 月 25 日を返します。
datestr([2010 07 -05 00 00 00])
ans = 25-Jun-2010