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Java エンジン プログラムのビルド
一般的な要件
エンジン アプリケーションのビルドに使用する Java® 環境を設定するには、以下を実行します。
を Java クラス パスに追加します。matlabroot
/extern/engines/java/jar/engine.jarサポートされているバージョンの JDK™ を使ってエンジン アプリケーションをビルドします。バージョンの情報については、MATLAB Interfaces to Other Languages を参照してください。
JRE™ のバージョンが JDK より前のものでないことを確認します。
Java を実行するには、フォルダー
をシステム環境変数に追加します。matlabroot
/bin/<arch
><
は使用しているコンピューターのアーキテクチャです。たとえば、arch
>win64
は 64 ビット版 Microsoft® Windows® マシン、maci64
は macOS、glnxa64
は Linux® にそれぞれ対応しています。
matlabroot
は MATLAB® の matlabroot
コマンドにより返される値です。このコマンドは、MATLAB がインストールされているフォルダーを返します。
次の表は、環境変数名とパスの値の一覧です。
オペレーティング システム | 変数 | パス |
---|---|---|
Windows |
|
|
macOS |
|
|
Linux |
|
|
Windows での Java コードのコンパイルと実行
次のように Java コードをコンパイルします。
javac -classpath matlabroot\extern\engines\java\jar\engine.jar MyJavaCode.java
Java プログラムを実行します。
java -classpath .;matlabroot\extern\engines\java\jar\engine.jar MyJavaCode
システム パスの設定
Windows コマンド プロンプトからランタイム ライブラリ パスを設定するには、次のコマンドを入力します。
set PATH=matlabroot\bin\win64;%PATH%
Windows コマンド プロセッサを開くたびにパスを設定します。
また、[システムのプロパティ] ダイアログ ボックスから変数 PATH
を設定することもできます。[コントロール パネル]、[システム]、[システムの詳細設定]、[詳細設定] タブで、[環境変数] をクリックします。[システム環境変数] で Path
を選択し、[編集] をクリックします。
; を [変数値] の先頭に挿入して、matlabroot
\bin\win64Path
を変更します。[OK] をクリックしてダイアログ ボックスを閉じ、次に [コントロール パネル] ダイアログ ボックスを閉じます。
macOS での Java コードのコンパイルと実行
Java 用の MATLAB エンジン API は、macOS システムでは maci64
のみをサポートしています。
次のように Java コードをコンパイルします。
javac -classpath matlabroot/extern/engines/java/jar/engine.jar MyJavaCode.java
Java ライブラリ パスの指定とプログラムの実行
1 つのステートメントで Java ライブラリ パスを指定して Java プログラムを実行します。
java -Djava.library.path=matlabroot/bin/maci64 -classpath .:matlabroot/extern/engines/java/jar/engine.jar MyJavaCode
システム変数の設定とプログラムの実行
変数 DYLD_LIBRARY_PATH
を設定して Java プログラムを実行します。たとえば、C シェルを使用して以下を実行します。
setenv DYLD_LIBRARY_PATH matlabroot/bin/maci64:$DYLD_LIBRARY_PATH java -classpath .:matlabroot/extern/engines/java/jar/engine.jar MyJavaCode
C シェルから変数を設定
次のコマンドを ~/.cshrc
などのスタートアップ スクリプトに入れることができます。
setenv DYLD_LIBRARY_PATH matlabroot/bin/maci64:$DYLD_LIBRARY_PATH
Bourne シェルで変数を設定
次のコマンドを ~/.profile
などのスタートアップ スクリプトに入れることができます。
DYLD_LIBRARY_PATH=matlabroot/bin/maci64:$DYLD_LIBRARY_PATH export DYLD_LIBRARY_PATH
Java Version 1.8.0 の初期のビルドの使用
Java Version 1.8.0 の初期のビルド (1.8.0_111 など) を使用する場合、DYLD_LIBRARY_PATH 環境変数が認識されないことがあります。java.lang.UnsatisfiedLinkError
の例外が返された場合、java.library.path
を明示的に設定します。
java -Djava.library.path=matlabroot/bin/maci64 -classpath .:matlabroot/extern/engines/java/jar/engine.jar MyJavaCode
Linux での Java コードのコンパイルと実行
Java 用の MATLAB エンジン API は、Linux システムでは glnxa64
のみをサポートしています。
次のように Java コードをコンパイルします。
javac -classpath matlabroot/extern/engines/java/jar/engine.jar MyJavaCode.java
Java ライブラリ パスの指定とプログラムの実行
互換性のある GCC ライブラリが検索パスにある場合、
を Java ライブラリ検索パスに追加して、変数 matlabroot
/bin/glnxa64LD_LIBRARY_PATH
を設定せずに例を実行することができます。サポートされているコンパイラの詳細については、サポートされるコンパイラを参照してください。
1 つのステートメントで Java ライブラリ パスを指定して Java プログラムを実行します。
java -Djava.library.path=matlabroot/bin/glnxa64 -classpath .:matlabroot/extern/engines/java/jar/engine.jar MyJavaCode
システム変数の設定とプログラムの実行
変数 LD_LIBRARY_PATH
を設定して Java プログラムを実行します。たとえば、C シェルを使用して以下を実行します。
setenv LD_LIBRARY_PATH matlabroot/bin/glnxa64:matlabroot/sys/os/glnxa64:$LD_LIBRARY_PATH java -classpath .:matlabroot/extern/engines/java/jar/engine.jar MyJavaCode
C シェルから変数を設定
次のコマンドを ~/.cshrc
などのスタートアップ スクリプトに入れることができます。
setenv LD_LIBRARY_PATH matlabroot/bin/glnxa64:matlabroot/sys/os/glnxa64:$LD_LIBRARY_PATH
Bourne シェルから変数を設定
次のコマンドを ~/.profile
などのスタートアップ スクリプトに入れることができます。
LD_LIBRARY_PATH=matlabroot/bin/glnxa64:matlabroot/sys/os/glnxa64:$LD_LIBRARY_PATH export LD_LIBRARY_PATH