TCP/IP 通信でのコールバックの使用
イベントとコールバックを使用して、TCP/IP クライアントの能力と柔軟性を強化できます。条件が満たされた後にイベントが発生し、1 つ以上のコールバックが生じる場合があります。
TCP/IP クライアントを使用してリモート ホストに MATLAB® を接続している間、イベントを使用してメッセージの表示、データの表示、データの解析などを実行できます。コールバックは、コールバック プロパティとコールバック関数によって制御できます。すべてのイベント タイプには関連するコールバック プロパティがあります。コールバック関数は、特定のアプリケーションのニーズに合わせて作成する MATLAB 関数です。関連付けられたコールバック プロパティの値としてコールバック関数名を指定することで、特定のイベントが発生するときにコールバックを実行します。
tcpclient
オブジェクトによるコールバック設定の例は、TCP/IP を使用したエコー サーバーとのバイナリおよび ASCII データの通信を参照してください。
コールバックに関連付けられた tcpclient
のプロパティと関数は以下のとおりです。
プロパティまたは関数 | 目的 |
---|---|
NumBytesAvailable | 読み込みに使用できるバイト数 |
BytesAvailableFcn | コールバック関数で使用できるバイト数 |
BytesAvailableFcnCount | コールバックをトリガーするデータのバイト数 |
BytesAvailableFcnMode | コールバックのトリガー モードで使用できるバイト数 |
configureCallback | TCP/IP を介してリモート ホストと通信するためのコールバック関数とトリガー条件の設定 |
ErrorOccurredFcn | エラー イベントによりトリガーされるコールバック関数 |
UserData | ユーザー データの汎用プロパティ |