同定データを取得する方法
同定データは次のようにして取得できます。
物理システムから入力信号と出力信号を測定します。
データは主要な時定数などの重要なシステム ダイナミクスを取得したものでなければなりません。信号を測定した後、Representing Data in MATLAB Workspaceの説明に従ってデータを変数にまとめます。その後、System Identification アプリでインポートするか、コマンド ラインでモデル推定用のデータ オブジェクトとして表現します。
ランダムなガウス信号やバイナリ信号、正弦波など、目的の特性をもつ入力信号を
idinput
を使用して生成します。その後、この入力を使用して、既知の係数でモデルをシミュレートして出力を生成します。詳細については、Generate Data Using Simulationを参照してください。このようにして生成した入出力データを使用すると、推定に対する入力信号の特性やノイズの影響を調べるのに役立ちます。
Simulink® モデルで信号のログを記録します。
この手法は、シミュレーションの高速化や制御設計作業の簡略化のために、モデル内の複雑な成分を同定されたモデルに置き換える場合に便利です。信号のログを記録する方法の詳細については、信号ログを使用した信号データの保存 (Simulink)を参照してください。