System Identification アプリを使用したインパルス応答モデルの推定
このタスクを実行する前に、以下のことを確認してください。
データを System Identification アプリにインポート済みである。Import Time-Domain Data into the Appを参照してください。サポートされているデータ形式については、Data Supported by Correlation Analysisを参照してください。
必要なデータの前処理操作が実行済みである。モデルの精度を改善するには、データのトレンド除去を行う必要があります。システム同定用にデータを準備する方法を参照してください。
時間領域の相関解析を使用して System Identification アプリで推定するには、以下を実行します。
System Identification アプリで、[Estimate] 、 [Correlation Models] を選択し、[Correlation Models] ダイアログ ボックスを開きます。
[Time span (seconds)] フィールドで、スカラー値をインパルス応答またはステップ応答が計算される時間間隔として指定します。スカラーの時間範囲 "T" では、結果の応答は "-T/4" から "T" までプロットされます。
ヒント
2 次元ベクトルを形式
[min_value max_value]
で入力することもできます。[Order of whitening filter] フィールドで、フィルター次数を指定します。
前置白色化フィルターは、入力を次数 "N" の自己回帰過程としてモデル化することで決定されます。このアルゴリズムは形式 "A(q)u(t)=u_F(t)" のフィルターを適用します。つまり、フィルター処理された信号 "u_F(t)" を生成するために、入力 "u(t)" には FIR フィルター "A" が適用されます。推定の前に白色化フィルターを適用することで入力を "前置白色化する" と、推定インパルス応答 "g" の品質が改善する可能性があります。
前置白色化フィルターの次数 "N" は "A" フィルターの次数です。"N" はラグの数に等しいです。"N" の既定値は
10
であり、[]
として指定することもできます。[Model Name] フィールドに、相関解析モデルの名前を入力します。モデルの名前はモデル ボードで一意でなければなりません。
[Estimate] をクリックして、このモデルを System Identification アプリのモデル ボードに追加します。
[Correlation Models] ダイアログ ボックスで、[Close] をクリックします。
次のステップ
System Identification アプリでモデルを [To Workspace] の四角形にドラッグして、今後の解析のためにモデルを MATLAB® ワークスペースにエクスポートします。
System Identification アプリで [Transient resp] チェック ボックスを選択して、過渡応答プロットを表示します。このプロットの操作、およびインパルス応答とステップ応答を表示するための選択の詳細については、インパルスおよびステップ応答プロットを参照してください。