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frdata

周波数応答データ (FRD) オブジェクトのデータへのアクセス

構文

[response,freq] = frdata(sys)
[response,freq,covresp] = frdata(sys)
[response,freq,Ts,covresp] = frdata(sys,'v')
[response,freq,Ts] = frdata(sys)

説明

[response,freq] = frdata(sys) は、FRD モデル sys の応答データと周波数サンプルを返します。Nf 周波数で Ny 出力と Nu 入力をもつ FRD モデルの場合、次となります。

  • responseNy×Nu×Nf の多次元配列です。ここで (i,j) エントリは入力 j から出力 i までの応答を指定します。

  • freq は FRD モデルの周波数サンプルを含む Nf の長さの列ベクトルです。

FRD 応答データのデータ形式の詳細は、「frd (Control System Toolbox)」リファレンス ページを参照してください。

[response,freq,covresp] = frdata(sys) はまた、idfrd モデル sys の応答データ resp の共分散 covresp も返します。共分散 covresp は、covH(i,j,k,:,:) に応答 resp(i,j,k) の 2 行 2 列の共分散行列が含まれる 5 次元配列です。(1,1) 要素は、実数部の分散、(2,2) 要素は虚数部の分散、(1,2) 要素と (2,1) 要素は実数部と虚数部の間の共分散です。

SISO FRD モデルの場合、構文

[response,freq] = frdata(sys,'v')

frdata を強制して、応答データを 3 次元配列ではなく列ベクトルとして返します (次の例を参照)。同様に、

IDFRD モデル sys の [response,freq,Ts,covresp] = frdata(sys,'v') は、5 次元配列ではなく 3 次元として covresp を返します。

[response,freq,Ts] = frdata(sys) はサンプル時間 Ts も返します。

sys の その他のプロパティは、get を用いるか、直接的に構造体のような参照でアクセスします (たとえば、sys.Frequency)。

引数

sys から frdata への入力引数は FRD モデルでなければなりません。

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周波数のグリッドの伝達関数の応答を計算して、周波数応答データ モデルを作成します。

H = tf([-1.2,-2.4,-1.5],[1,20,9.1]);
w = logspace(-2,3,101);
sys = frd(H,w);

sys は、101 の周波数での周波数応答が含まれる SISO 周波数応答データ (frd) モデルです。

sys から周波数応答データを抽出します。

[response,freq] = frdata(sys);

response は 1×1×101 の配列です。response(1,1,k) は周波数 freq(k) での複素周波数応答です。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

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