ssRegisterDataTypeFxpScaledDouble
小数部の傾き、固定小数点の指数、バイアスで指定される、[傾きバイアス] スケーリングでスケーリングされた double データ型を登録し、そのデータ型 ID を返す
構文
extern DTypeId ssRegisterDataTypeFxpScaledDouble
(SimStruct *S,
int isSigned,
int wordLength,
double fractionalSlope,
int fixedExponent,
double bias,
int obeyDataTypeOverride)
引数
SS-Function ブロックを表す SimStruct。
isSigned符号付データ型の場合は
TRUE。符号なしデータ型の場合は
FALSE。wordLengthデータ型の総ビット数。符号ビット数を含みます。
fractionalSlopeデータ型の小数部の傾き。
fixedExponentデータ型の傾きの指数。
biasデータ型のスケーリングのバイアス。
obeyDataTypeOverrideTRUEは、サブシステムに対する Data Type Override 設定が満たされていることを示します。Data Type Override の値に応じて、結果のデータ型はDouble、Single、Scaled double、または関数の他の引数で指定される固定小数点データ型になります。FALSEは、Data Type Override 設定が無視されていることを示します。
説明
この関数は Simulink® ソフトウェアに固定小数点データ型を完全に登録し、データ型 ID を返します。標準の Simulink 関数 ssRegisterDataType と異なり、追加の登録ステップを実行する必要はありません。データ型 ID は、入力端子と出力端子のデータ型、ランタイム パラメーター、DWork の状態を指定するのに使用できます。また、関数 ssGetDataTypeSize などの simstruc.h の標準データ型のすべてのアクセス メソッドでも使用できます。
スケーリングされた double データ型を登録する場合は、この関数を使用してください。あるいは、固定小数点を登録する他の関数を使用することもできます。
2 進小数点のみのスケーリングでデータ型を登録するには、関数
ssRegisterDataTypeFxpBinaryPointを使用してください。語長、小数部の傾き、固定小数点の指数、バイアスを指定して、[傾きバイアス] スケーリングをもつデータ型を登録する場合は、関数
ssRegisterDataTypeFxpFSlopeFixExpBiasを使用してください。[傾きバイアス] スケーリングをもつデータ型を登録する場合は、関数
ssRegisterDataTypeFxpSlopeBiasを使用してください。
登録されたデータ型が Simulink の組み込みデータ型のいずれかでない場合は、Fixed-Point Designer™ ソフトウェア ライセンスがチェックアウトされます。モデルを単に開いたり表示したりするときに Fixed-Point Designer ソフトウェア ライセンスがチェックアウトされないようにするには、次のようにして登録呼び出しを保護します。
if (ssGetSimMode(S) != SS_SIMMODE_SIZES_CALL_ONLY ) ssRegisterDataType...
メモ
データ型 ID の割り当ての性質のため、S-Function でのデータ型についてデータ型 ID から情報を抽出するためには、常に API 関数を使用する必要があります。詳細は、データ型 IDを参照してください。
要件
この関数を使用するには、fixedpoint.h および fixedpoint.c をインクルードしなければなりません。詳細は、S-Function の構造を参照してください。
言語
C
TLC 関数
なしデータ型は、Simulink ソフトウェアに登録する必要があります。データ型の登録は、TLC ではサポートされていません。
参考
ssRegisterDataTypeFxpBinaryPoint, ssRegisterDataTypeFxpFSlopeFixExpBias, ssRegisterDataTypeFxpSlopeBias, ssRegisterDataTypeHalfPrecision
バージョン履歴
R2006a より前に導入