共有ライブラリを使用した開発用コンピューターのシミュレーターへのインターフェイス
この例では、開発用コンピューターで実行されるシミュレーターへのインターフェイスとして機能する共有ライブラリを生成します。システム ターゲット ファイル ert_shrlib.tlc
を使用することで、共有ライブラリを生成します。
モデルから共有ライブラリを作成して、そのライブラリをアプリケーションで使用するには、次のようにします。
1. モデルを開発します。この例では、モデル rtwdemo_shrlib
を開きます。書き込み可能な場所にモデルのコピーを保存します。
open_system('rtwdemo_shrlib');
モデルは、シングルレートの離散時間モデルです。8 ビット カウンターが Amplifier
という名前の Triggered Subsystem に送信を行います。パラメーター INC
、LIMIT
、RESET
に定数値 1、4、0 がそれぞれ設定されます。信号の equal_to_count
が真の場合、サブシステムは入力信号をゲイン ファクター K=3
で増幅し、出力信号は更新されます。
2. Embedded Coder アプリを開きます。
3. モデル コンフィギュレーション パラメーター [システム ターゲット ファイル] を ert_shrlib.tlc
に設定します。
4. 共有ライブラリ ファイルを作成します。コード ジェネレーターによって生成されるファイルは、開発プラットフォームによって異なります。たとえば、Windows システムでは、コード ジェネレーターがライブラリ ファイル rtwdemo_shrlib_win64.dll
を生成します。
5. 共有ライブラリを使用するアプリケーション コードを作成します。この例では、次のファイルで使用可能なアプリケーション コードを使用します。
matlabroot\toolbox\rtw\rtwdemos\shrlib_demo\rtwdemo_shrlib_app.h
matlabroot\toolbox\rtw\rtwdemos\shrlib_demo\rtwdemo_shrlib_app.c
これらのファイルのソース コードを表示するには、モデル内で、.h
ファイルと .c
ファイルの白いボタンをクリックします。
6. ファイル アプリケーションと共有ライブラリ ファイルをコンパイルおよびリンクして、実行可能プログラムを生成します。次のスクリプトは、プログラムのコンパイル、ビルド、実行を行います。
matlabroot\toolbox\rtw\rtwdemos\shrlib_demo\run_rtwdemo_shrlib_app.m
スクリプト コードを表示するには、モデル内で、.m
ファイルの白いボタンをクリックします。
モデルをビルドし、生成された共有ライブラリを使用するアプリケーションを実行するには、モデル内で、青いボタンをダブルクリックします。
共有ライブラリの使用の詳細については、生成コードを共有ライブラリとしてパッケージ化を参照してください。