外部ヘッダー ファイルからのカスタム データ型定義のインポート
既定では、コード ジェネレーターは生成されたコードで事前定義済みのデータ型を使用します。外部ヘッダー ファイルからカスタム型定義をインポートすることで、カスタマイズされたデータ型名を使用できます。その後、生成された C/C++ コードで独自の型定義を使用できます。既存のレガシ コードがある場合は、生成された C/C++ コードでそのコードを統合できます。MATLAB® Coder™ アプリまたはコマンド ライン インターフェイスを使用してヘッダー ファイルをインポートできます。
MATLAB Coder アプリを使用したカスタムの型のインポート
外部ヘッダー ファイルからカスタムの型をインポートするには、次のようにします。
MATLAB Coder アプリを開き、[設定] をクリックします。
[コード外観] タブで、[カスタム データ型置換を有効化] を選択します。
[カスタム データ型置換を有効化] テーブルで、データ型のカスタム名を指定します。
[外部ヘッダー ファイルからカスタムの型をインポート] チェック ボックスをオンにします。
[ヘッダー ファイル] テキスト フィールドに、string 配列または文字ベクトルの cell 配列を使用して外部ヘッダー ファイル名を追加します。たとえば、
["myHeader1.h","myHeader2.h","myHeader3.h"]や{'myHeader1.h','myHeader2.h','myHeader3.h'}などです。
コマンド ライン インターフェイスを使用したカスタムの型のインポート
codegen を使用してコードを生成する場合は、coder.EmbeddedCodeConfig オブジェクトで ReplacementTypes.IsExtern プロパティと ReplacementTypes.HeaderFiles プロパティを使用します。
スタティック ライブラリ生成用のコード構成オブジェクトを作成します。
cfg = coder.config('lib','ecoder',true);
データ型のカスタム名を指定します。たとえば、コードで
doubleはCustom_Doubleという名前にし、int8はCustom_Int8という名前にします。cfg.EnableCustomReplacementTypes = true; cfg.ReplacementTypes.double = "Custom_Double"; cfg.ReplacementTypes.int8 = "Custom_Int8";
外部ヘッダー ファイルをインポートするための構成プロパティを指定します。
% Include single header file cfg.ReplacementTypes.IsExtern = true; cfg.ReplacementTypes.HeaderFiles = "myHeader.h"; cfg.CustomInclude = 'C:\myFiles'; % Include path of the header file
% Include multiple header files cfg.ReplacementTypes.IsExtern = true; cfg.ReplacementTypes.HeaderFiles = ["myHeader1.h","myHeader2.h","myHeader3.h"] cfg.CustomInclude = '"C:\Program Files\MATLAB\myFiles"'; % Include path of the header files
CustomIncludeの詳細については、ビルドの構成を参照してください。codegenと-configオプションを使用してコードを生成します。codegen myAdd.m -args {1,int8(1)} -config cfg -report