生成コードのキャリブレーションと信号の監視
ASAM MCD-1 XCP 通信チャネルを使用するエクスターナル モードのターゲット アプリケーションを作成する場合、Simulink® Coder™ 汎用測定/キャリブレーション プロトコル (XCP) サーバー構成を記述する ASAP2 ファイルも生成できます。この記述により、ETAS® INCA および Vector CANape® などのサードパーティ製のキャリブレーション ツールは、エクスターナル モードのターゲット アプリケーションに接続できます。サードパーティ製のツールを使用して、車両、テスト ベンチまたは PC 上の仮想環境などのサードパーティ製ツールによってサポートされる環境で生成コードのキャリブレーションを実行し、信号を監視できます。
XCP サーバー構成を記述する ASAP2 ファイルを生成するようにモデルを構成します。
- [アプリ] タブで [カスタム ハードウェア上で実行] をクリックします。これにより [ハードウェア] タブが表示されます。 
- [ハードウェア] セクションの [システム ターゲット ファイルの説明] フィールドで - [Embedded Coder (ert.tlc)]を選択します。
- [準備] セクションで [ハードウェア設定] をクリックします。これにより [コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスが開きます。 
- [コード生成のみ] をオフにします。 
- [ツールチェーン設定] を開発用コンピューターに合わせて指定します。 
- [エクスターナル モード] を選択します。 
- [トランスポート層] を - [XCP on TCP/IP]または- [XCP on Serial]に設定します。
- [MEX ファイルの引数] には必要な引数を指定します。以下に例を示します。 - [XCP on TCP/IP]にはターゲット プロセッサの IP アドレスおよび TCP/IP サーバーのポート番号を指定します。
- [XCP on Serial]にはシリアル ポート ID とボー値を指定します。
 
- [OK] をクリックします。 
ターゲット アプリケーションと ASAP2 ファイルを生成するには、次のようにします。
- [ハードウェア] タブの [ハードウェアで実行] セクションで [監視および調整] をクリックします。 
- [ステップ単位のコマンド] の下で [監視用のビルド] をクリックします。 
- [C コード] 、 [共有] 、 [キャリブレーション ファイルの生成] ツールを使用して ASAP2 ファイルを生成します。または、次のコマンドを使用してファイルを生成します。 - coder.asap2.export('modelName','MapFile','symbolFileName'); 
- コード生成フォルダーに、ビルド プロセスによって XCP エクスターナル モードのターゲット アプリケーション - modelName.exe- modelName.a2l- IF_DATA XCPブロックが含まれています。- … /begin IF_DATA XCP /begin PROTOCOL_LAYER … /end PROTOCOL_LAYER … /begin XCP_ON_TCP_IP … /end XCP_ON_TCP_IP /end IF_DATA … 
ASAP2 ファイルをサードパーティ製のツールにインポートし、エクスターナル モードのアプリケーションをターゲット ハードウェアで手動で実行します。XCP を通してサードパーティ製のツールをターゲット アプリケーションに接続します。その後、そのツールを使用してデータ収集と生成コードのキャリブレーションを実行します。