Embedded Coder
大量生産で用いられる組み込みプロセッサ向けに、読みやすい、コンパクトで高速な C コードおよび C++ コードを生成
R2019b 以降
説明
離散時間システムを表すモデルから C または C++ コードを生成するには、[Embedded Coder] アプリを使用します。[Simulink Coder] アプリの機能を拡張し、生成された関数、ファイル、データを正確に制御するための高度な最適化を提供します。アプリを開くと、[C コード] タブがツールストリップに追加されています。[C コード] タブは、Embedded Coder ワークフローのタスクのグループを表します。
アプリを使用して次のタスクを実行します。
Embedded Coder をはじめて使用する場合は、Embedded Coder クイック スタートを使用してコード生成用にモデルを準備します。Embedded Coder クイック スタートでは、基本となるコード生成設定が目的とアプリケーションに基づいて選択されます。Embedded Coder クイック スタートを開くには、[クイック スタート] をクリックします。
コード生成の目的を設定し、コード生成用にモデルを準備するには、[C/C++ コード アドバイザー] をクリックします。
モデルの階層構造では、[デプロイ タイプ] ドロップダウンを使用して、各モデルのデプロイ タイプを指定します。展開タイプを構成していない場合、Embedded Coder で展開タイプが自動的に判別されるため、ドロップダウンに [自動] と表示されます。
モデル コンフィギュレーション パラメーターを設定するには、[設定] 、 [C/C++ コード生成設定] または [設定] 、 [ハードウェア実行] を選択します。
[Embedded Coder] アプリを開くと、コード パースペクティブが開きます。コード パースペクティブには、統合されたヘルプ ペイン、コード マッピング エディター、およびプロパティ インスペクターまたはコード ビューがあります。モデルのデータ要素やエントリポイント関数を構成するには、コード マッピング エディターを使用します。[コード インターフェイス] 、 [個々の要素コードのマッピング] を選択します。
カスタム コード定義を作成するには、[コード インターフェイス] 、 [Embedded Coder ディクショナリ] を選択して Embedded Coder ディクショナリを開きます。
コード生成のみを行うには、[ビルド] 、 [コード生成] を選択します。モデルをビルドしてコードを生成するには、[ビルド] 、 [ビルド] を選択します。
生成コードとモデルを一緒に表示するには、コード ビューを使用します。コード ビューで、ハイパーリンクされたコード行をクリックして、モデル要素とコード間をトレースできます。最新のコード生成レポートを開くには、[レポートを開く] を選択します。
シミュレーションとコード実行結果の等価性を検証するには、[SIL/PIL] アプリを開きます。[コードの検証] 、 [SIL/PIL マネージャー] を選択します。
サードパーティと共有するためのシミュレーションおよびコード生成の保護モデルを作成するには、[共有] 、 [保護されたモデルの生成] を選択します。
コードとアーティファクトをパッケージ化するには、[共有] 、 [コードの生成とパッケージ化] を選択します。
Embedded Coder アプリを開く
[アプリ] ギャラリーの [コード生成] で、[Embedded Coder] をクリックします。[C コード] タブが開きます。
例
ヒント
モデルの階層構造を操作している場合は、[Embedded Coder] アプリで、階層内の位置に基づいて各モデルのデプロイ タイプが自動的に判別されます。最上位モデルはコンポーネントで、参照モデルはサブコンポーネントです。[C コード] タブでは、コンポーネント モデルに対して機能が適用されます。階層内でモデルの展開タイプを構成するには、次を行います。
[出力] 、 [シミュレーションのみ]を選択して、テスト ハーネスなどシミュレーション専用モデルを指定します。[Embedded Coder] アプリでシミュレーション専用モデルを表示すると、ツールストリップではコード生成オプションが非表示になります。
[展開タイプ] ドロップダウンを使用して、コンポーネント モデルとサブコンポーネント モデルを指定します。
参照モデルのコードを設定および表示するには、階層内のモデルに移動して、コード マッピング エディター、モデル データ エディター、プロパティ インスペクター、およびコード ビューを使用します。これらのビューはアクティブなモデル (最上位モデルまたは参照モデル) に適用されます。
バージョン履歴
R2019b で導入