ピン番号プロパティの追加

この手順では、Digital Write ブロックの作成で開発した System object™ を変更して、ブロックダイアログボックスから設定できるピン番号プロパティを含めます。

MATLAB^® エディターで、System object クラスファイル DigitalWrite.m を開きます。
Nontunable プロパティセクションを見つけて、新しいプロパティ pinNumber を追加します。値を 9 に設定します。
```
properties (Nontunable)
    % Pin Number
    pinNumber = 9;
end
```
プロパティ属性が Nontunable に設定されている場合、モデルの実行中は変更できません。プロパティに割り当てられている値は、ブロックがモデルに追加されたときの既定値です。

pinNumber プロパティを使用するように setupImpl メソッドを更新します。

methods (Access=protected)
    function setupImpl(obj) %#ok<MANU>
        if isempty(coder.target)
            % Place simulation setup code here
        else
            % Call C-function implementing device initialization
            coder.cinlcude('digitalio_arduino.h');
            coder.ceval('digitalIOSetup', obj.pinNumber, 1);
        end
    end
    ...
end

pinNumber プロパティを使用するように stepImpl メソッドを更新します。

methods(Access=protected)
    ...
    function stepImpl(obj,u) %#ok<INUSD>
        if isempty(coder.target)
            % Place simulation setup code here
        else
            % Call C-function implementing device output
            coder.ceval('writeDigitalPin', obj.pinNumber, u);
        end
    end
    ...
end

ブロックマスクダイアログボックスを開いて、新しい pinNumber フィールドが追加されたことを確認します。

次のセクションでは、MATLAB System ブロックダイアログマスクへのピンマッピングを表示するプッシュボタンの追加を行います。

参考

ユーザー用の説明を追加 | ピンマッピングを表示するプッシュボタンの追加 | System object コードの MATLAB System ブロックダイアログボックスへのマッピング