Unreal Engine シミュレーション環境の要件と制限

Automated Driving Toolbox™ は、Epic Games^® の Unreal Engine^® を使用して可視化されるシミュレーション環境へのインターフェイスを提供します。この環境でシミュレートするときは、以下の要件と制限に留意してください。

ソフトウェア要件

メモ

3D 可視化環境でモデルをシミュレーションするには、Simulink^® 3D Animation™ が必要です。

次の表は、Windows^® と Linux^® の各プラットフォームのソフトウェア要件をまとめたものです。

ソフトウェア	Windows	Linux
オペレーティングシステム	Windows 64 ビット	Debian^® 11 ("推奨")
グラフィックスドライバー	Microsoft^® DirectX^® — このソフトウェアがまだマシンにインストールされていない場合に環境でシミュレートしようとすると、このソフトウェアをインストールするようにツールボックスから求められます。ソフトウェアをインストールしてから、シミュレーションを再実行する必要があります。	Vulkan^®:AMD^® (21.11.3+) および NVIDIA^® (515.48+) ("推奨") Vulkan — このソフトウェアがまだマシンにインストールされていない場合に環境でシミュレートしようとすると、ツールボックスからエラーが返されます。ソフトウェアをインストールするには、Linux ターミナルで次のコマンドを実行します。 sudo apt install vulkan-tools sudo apt install mesa-vulkan-drivers sudo apt install nvidia-vulkan-common ソフトウェアがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。 vkcube ソフトウェアをインストールしてから、シミュレーションを再実行する必要があります。
コンパイラ	Microsoft Visual C++^® (MSVC) 互換性のある Windows コンパイラの一覧については、Supported and Compatible Compilers - Windows を参照してください。	GCC 互換性のある Linux コンパイラの一覧については、Supported and Compatible Compilers - Linux を参照してください。

ソフトウェア

Windows

Linux

オペレーティングシステム

Windows 64 ビット

Debian^® 11 ("推奨")

グラフィックスドライバー

Microsoft^® DirectX^® — このソフトウェアがまだマシンにインストールされていない場合に環境でシミュレートしようとすると、このソフトウェアをインストールするようにツールボックスから求められます。ソフトウェアをインストールしてから、シミュレーションを再実行する必要があります。

Vulkan^®:AMD^® (21.11.3+) および NVIDIA^® (515.48+) ("推奨")

Vulkan — このソフトウェアがまだマシンにインストールされていない場合に環境でシミュレートしようとすると、ツールボックスからエラーが返されます。ソフトウェアをインストールするには、Linux ターミナルで次のコマンドを実行します。

sudo apt install vulkan-tools
sudo apt install mesa-vulkan-drivers
sudo apt install nvidia-vulkan-common

ソフトウェアがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

vkcube

ソフトウェアをインストールしてから、シミュレーションを再実行する必要があります。

コンパイラ

Microsoft Visual C++^® (MSVC)

互換性のある Windows コンパイラの一覧については、Supported and Compatible Compilers - Windows を参照してください。

GCC

互換性のある Linux コンパイラの一覧については、Supported and Compatible Compilers - Linux を参照してください。

シーンをカスタマイズするには、Unreal Editor と Automated Driving Toolbox Interface for Unreal Engine Projects サポートパッケージをインストールする必要があります。次の表は、カスタム Unreal Engine プロジェクトをビルドするためのソフトウェア要件をまとめたものです。

ソフトウェア	Windows	Linux
統合開発環境 (IDE)	Visual Studio^®	Visual Studio Code
コンパイラ	Microsoft Visual C++ (MSVC)	Clang

また、ご使用の Visual Studio、Clang、および Unreal Engine のプロジェクトのバージョンがご使用の MATLAB^® リリースでサポートされていることを確認してください。

MATLAB のリリース	Unreal Engine のバージョン	Visual Studio のバージョン	Clang のバージョン
R2019b	4.19	2017	該当なし
R2020a ～ R2021a	4.23	2019	該当なし
R2021b	4.25	2019	該当なし
R2022a ～ R2022b	4.26	2019	該当なし
R2023a ～ R2023b	4.27	2019	該当なし
R2024a	5.1	2022	13.0.1
R2024b ～ R2025a	5.3	2022 v17.4 以降 ("17.6 を推奨")	16.0.6

推奨ハードウェア要件

次の表は、Windows と Linux の各プラットフォームの推奨ハードウェア要件をまとめたものです。

ハードウェア	Windows	Linux
グラフィックスカード (GPU)	仮想現実対応	NVIDIA GeForce^® 960 GTX 以上、最新のバイナリドライバー
ビデオメモリ (RAM)	8 GB	8 GB
プロセッサ (CPU)	2.5 GHz 以上	2.5 GHz 以上
プロセッサメモリ (RAM)	32 GB	32 GB

制限

Mac プラットフォームでは Simulink と Unreal Engine の間のコシミュレーションはサポートされていません。
Simulink Online™ では Simulink と Unreal Engine の間のコシミュレーションはサポートされていません。
MATLAB Online では sim3d のオブジェクトまたは関数はサポートされていません。
Simulation 3D ブロックでは以下はサポートされていません。
- コード生成
- モデル参照
- Simulation 3D Scene Configuration ブロックの複数のインスタンス
- 同じ MATLAB セッションでの複数の Unreal Engine インスタンス
- ラピッドアクセラレータモード
- Simulink Online シミュレーション。
閉ループのシミュレーションでは、すべての Simulation 3D ブロックが同じサブシステムになければなりません。