Main Content

Varying Notch Filter

係数が可変のノッチ フィルター

  • Varying Notch Filter block

ライブラリ:
Control System Toolbox / Linear Parameter Varying

説明

ブロックは、係数が可変の連続時間ノッチ フィルターを実装します。フィルターの瞬時伝達関数は次で与えられます。

N(s)=s2+2*gmin*damp*freq*s+freq2s2+2*damp*freq*s+freq2,

ここで gmin、damp、および freq は、対応する入力端子で指定された値です。これらのパラメーターは、次の図に示すように、ノッチの深さと周波数を制御します。減衰比 damp は、ノッチ幅 Δ を制御します。damp が大きいほど Δ は大きくなります。

このブロックおよび Linear Parameter Varying ライブラリの他のブロックを使用して、可変のパラメーターまたは係数をもつ共通の制御要素を実装します。詳細については、Simulink でのゲイン スケジュール制御システムのモデル化を参照してください。

注意

フィルター係数がブロック出力 "y" に依存することがないようにしてください。そのような依存関係がある場合には、結果のフィルターにより、代数ループが生じます。これは、ブロック出力値を計算するためにブロック出力値がわかっている必要があるからです。この代数ループは不安定性や発散が発生しやすい傾向にあります。

端子

入力

すべて展開する

ノッチ フィルター入力信号

ノッチ周波数の値。rad/s 単位で指定します。

ノッチ周波数におけるゲインの値。絶対単位で表します。この値はノッチの深さを制御します。ノッチ フィルターは低周波数と高周波数で単位ゲインをもちます。ゲインはノッチ周波数で最も低くなります。これは [freq] 端子での値です。

減衰比の値。正のスカラー値として指定します。減衰比はノッチ幅を制御します。0 に近いほどノッチは急峻になります。

出力

すべて展開する

ノッチ フィルター出力信号。

拡張機能

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2017b で導入