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.NET 開発環境の設定
MATLAB® コードを .NET アプリケーションに統合するには、まず MATLAB デスクトップを使用して MATLAB コードを作成します。次に、MATLAB Compiler SDK™ を使用して .NET コンポーネントを生成します。最後に、テキスト エディターと .NET SDK コマンド ライン API、または Windows® および macOS の Microsoft® Visual Studio® など、目的の C# 開発環境で統合プロセスを完了します。
設定に含める必要があるファイルは、新しい .NET 用の MATLAB データ API と従来の MWArray API のどちらを使用するかによって異なります。
.NET コマンド ライン API
.NET SDK コマンド ライン インターフェイス (CLI) をコード エディターと共に使用して、MATLAB コードを .NET アプリケーション内に統合します。.NET 6.0 以降を使用する必要があります。.NET 6.0 がインストールされているかどうかは、システムのコマンド プロンプトで「dotnet --info
」と入力して確認できます。詳細については、.NET CLI の概要を参照してください。
.NET 用の MATLAB データ API
次のアセンブリの依存関係をプロジェクトに追加します。
MathWorks.MATLAB.Runtime.dll
MathWorks.MATLAB.Types.dll
Linux および macOS の MathWorks アセンブリのパス
プロジェクト ファイル (.csproj
) を編集し、<ItemGroup>
タグを使用して上記の参照を追加します。以下に例を示します。
<Project Sdk="Microsoft.NET.Sdk"> <PropertyGroup> <OutputType>Exe</OutputType> <TargetFramework>net5.0</TargetFramework> </PropertyGroup> <ItemGroup> <Reference Include="MathWorks.MATLAB.Runtime"> <HintPath>C:\Program Files\MATLAB\MATLAB Runtime\R2024a\extern\dotnet\netstandard2.0\MathWorks.MATLAB.Runtime.dll</HintPath> </Reference> <Reference Include="MathWorks.MATLAB.Types"> <HintPath>C:\Program Files\MATLAB\MATLAB Runtime\R2024a\extern\dotnet\netstandard2.0\MathWorks.MATLAB.Types.dll</HintPath> </Reference> </ItemGroup> </Project>
MWArray API
次のアセンブリの依存関係をプロジェクトに追加します。
MWArray.dll
Microsoft Visual Studio
Visual Studio を統合に使用する場合は、最初に Microsoft Visual Studio 2022 (v17.0 以降) がインストールされていることを確認します。
.NET 用の MATLAB データ API
[ソリューション エクスプローラー] から上記の MathWorks® アセンブリを追加します。
[ソリューション エクスプローラー] で、[依存関係] ノードを右クリックして [プロジェクト参照の追加] を選択します。
[参照マネージャー] ウィンドウで上記の MathWorks アセンブリの依存関係を参照し、それらを追加します。
PATH 環境変数の設定
Visual Studio で C# アプリケーションを実行する前に、PATH
環境変数が MATLAB または MATLAB Runtime のインストールを参照するように正しく設定されていることを確認します。Visual Studio 内で PATH
環境変数を設定する方法は次のとおりです。
Visual Studio の [ソリューション エクスプローラー] で、プロジェクトを右クリックして [プロパティ] をクリックします。
[デバッグ]、[全般] に移動し、[デバッグ起動プロファイル UI を開く] を選択します。
[プロファイルの起動] ウィンドウの [環境変数] で
PATH
を設定します。MATLAB:
PATH=C:\Program Files\MATLAB\R2024a\runtime\win64
MATLAB Runtime:
PATH=C:\Program Files\MATLAB\MATLAB Runtime\R2024a\runtime\win64
MWArray API
次のいずれかの場所からの参照として MWArray.dll
アセンブリを追加します。
メモ
.NET アーティファクトの生成に使用された MATLAB のインストール バージョンまたは MATLAB Runtime のインストールに対して .NET アプリケーションをテストできます。ただし、デプロイ時には MATLAB Runtime を使用する必要があります。
関連するトピック
- MATLAB Compiler SDK の .NET ターゲットの要件
- Deploy MATLAB Function to .NET Application Using MATLAB Data API for .NET