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共通の統合タスクと命名規則

.NET アセンブリの生成と .NET アプリケーションのビルドでは、デプロイされた .NET コンポーネントを大規模なエンタープライズ アプリケーションに統合する準備としてコードをカスタマイズするための基本的な手順を示しています。これらの手順には、以下が含まれます。

  • エンド ユーザーのコンピューターへの MATLAB® Runtime のインストール

  • Microsoft® Visual Studio® プロジェクトの作成

  • コンポーネントおよび MWArray API への参照の作成

  • コンポーネントのアセンブリと名前空間の指定

  • クラスの初期化とインスタンス化

  • 何らかの暗黙的なデータ変換手法を使用したコンポーネントの呼び出し

  • 基本的な try-catch ブロックを使用したエラーの処理

別のコンピューターでのコンポーネントのアクセス

.NET アセンブリをビルドしたコンピューター以外に実装するには、次のようにします。

  1. アプリケーションを開発するマシンにコンポーネントがまだインストールされていない場合は、.NET アセンブリの生成と .NET アプリケーションのビルドで作成した自己解凍形式の実行可能ファイルを実行します。

  2. .NET アセンブリを Microsoft Visual Studio プロジェクトで参照するか、CLS 準拠コンパイラのコマンド ラインから参照します。

    matlabroot\toolbox\dotnetbuilder\bin\architecture\framework_version にある MWArray コンポーネントへの参照も追加する必要があります。サポートされるフレームワークのバージョンの一覧については、サポートされる Microsoft .NET のバージョンを参照してください。

  3. 生成された .NET クラスをインスタンス化し、クラス メソッドを他の .NET クラスと同様に呼び出します。ネイティブの .NET 型と MATLAB 配列型の間でデータをマーシャリングするには、MWArray データ変換クラスまたは MWArray ネイティブ API のいずれかを使用する必要があります。

    メモ

    これらのデータ変換クラスの詳細については、"MWArray クラス ライブラリのリファレンス" を参照してください。

    データ変換クラスの使用を避けるには、Implement Type-Safe Interface and Integrate into .NET Applicationを参照してください。

コンポーネントとクラスの命名規則

一般に、アセンブリやクラスには、生成されたコードを使用するプログラマが明確にわかる名前を指定する必要があります。たとえば、多数の MATLAB 関数をカプセル化する場合は、関数カテゴリのスキームを決めて、カテゴリごとに個別のクラスを作成すると役立ちます。さらに、各クラスの名前は、そのクラスの動作がわかる説明的な名前にする必要があります。

.NET の名前付けのガイドラインでは、3 文字以上の識別子の名前の大文字化に "パスカル ケース" を使用するように推奨しています。つまり、識別子の 1 文字目と以降の各連結語の 1 文字目を大文字にします。以下に例を示します。

 MakeSquare 

これに対し、MATLAB のプログラマは、関数の名前には一般にすべて小文字を使用します。以下に例を示します。

makesquare

慣例により、MATLAB Compiler SDK™ の .NET の例ではパスカル ケースを使用しています。

有効な文字は、任意の英数字文字とアンダースコア (_) 文字です。

参考

トピック