mclRunMain
すべてのプラットフォームで同一のラッパー コードを作成するためのメカニズム
概要
typedef int (*mclMainFcnType)(int, const char **);
int mclRunMain(mclMainFcnType run_main,
int argc,
const char **argv)
説明
MATLAB® Compiler SDK™ で作成された C または C++ 共有ライブラリを使用するアプリケーションを作成するときはラッパー コードを提供する必要があるため、mclRunMain では、すべての MATLAB Compiler SDK プラットフォーム環境で同一のラッパー コードを作成するためのメカニズムを利用できるようになっています。
mclRunMain は、MATLAB Runtime の正しい動作のために実行ループを作成する必要がある Macintosh OS X 環境で特に役立ちます。
Mac OS X の実行ループの開始時、mclInitializeApplication で -nojvm オプションまたは -nodisplay オプションを指定すると、実行ループを作成する処理が簡単になります。それ以外の場合は、Cocoa フレームワークを作成しなければなりません。Cocoa フレームワークは、すべての Mac OS X 用の開発層を形成するライブラリ、API、および MATLAB Runtime で構成されます。
一般に、run_main が指す関数は、それを呼び出したコードへのポインター (戻り値) で戻ります。Cocoa を使用している Macintosh コンピューターでは、関数 run_main が実行を終了して値を返すと、その後すぐに MATLAB Runtime が終了します。この突然の終了により、基本となるコードで Cocoa のシャットダウン処理を制御する機能が失われるため、アプリケーションで戻り値が取得されなくなります。
注意
アプリケーション自体で完全なグラフィカル環境を立ち上げる場合は mclRunMain を使用しないでください。
メモ
Macintosh 以外の環境では、mclRunMain はラッパーとして機能し、意味をもつ処理は実行されません。
パラメーター
| MATLAB Runtime のセットアップ コードの後に実行する関数の名前。 |
| 関数 |
| 文字ポインターの配列へのポインター。通常、 |
例
次の基本構造を使用して呼び出します。
int returncode = 0;
mclInitializeApplication(NULL,0);
returncode = mclRunMain((mclmainFcn)
my_main_function,0,NULL);
バージョン履歴
R2010b で導入