アプリケーション開発者への MATLAB Compiler SDK ファイルの配布
MATLAB® Compiler SDK™ を使用してコンポーネントを作成した後、ファイルを配布して、ターゲット言語のアプリケーションに統合します。
コンパイラ アプリは、コンパイル済みコンポーネントの配布に必要なバイナリ アーティファクトをすべてパッケージ化するインストーラーをオプションで生成します。インストーラーはコンパイラ プロジェクトの package
フォルダーに配置されます。また、関数 compiler.package.installer
(MATLAB Compiler SDK) を使用して、インストーラーを生成することもできます。インストーラーを作成しない場合は、コンポーネント タイプに従ってコンポーネントの統合に必要なファイルのセットを手動で配布します。関数のパッケージ化に使用可能な方法の詳細については、デプロイ オプションの選択 (MATLAB Compiler SDK)を参照してください。
デプロイ ターゲットによっては、アプリケーションを実行する前に、追加のステップが必要なことがあります。たとえば、C++ 共有ライブラリをビルドしてから、C++ アプリケーションのコードを記述した場合、mbuild
を使用して C++ アプリケーション実行可能ファイルをコンパイルできます。パッケージ化の後に生成されるファイルは、コンパイラ アプリで生成されるインストーラーには含まれません。実行可能ファイルを MATLAB Runtime と一緒に手動で配布したり、compiler.package.installer
(MATLAB Compiler SDK) 関数の AdditionalFiles
オプションを使用して実行可能ファイルをインストーラーに含めたりすることができます。
アプリケーションを実行するには、ターゲット マシンで、コンポーネントのコンパイルに使用された MATLAB とバージョンが一致する (アップデート レベルは同じかそれ以降) MATLAB Runtime にアクセスする必要があります。詳細については、MATLAB Runtime について (MATLAB Compiler SDK)を参照してください。
COM コンポーネントの配布
次のファイルを配布してコンポーネントをアプリケーションに統合します。
packageName
.dll
— COM コンポーネント_install.bat
— コンポーネントを登録するスクリプト (手動で登録する場合はRegister COM Component (MATLAB Compiler SDK)を参照)デプロイされた MATLAB 関数の関数シグネチャ (詳細についてはコードの候補と補完のカスタマイズを参照)
C/C++ 共有ライブラリの配布
次のファイルを配布して C/C++ 共有ライブラリをアプリケーションに統合します。
次のいずれかを選択。
libraryName
.lib
/.dylib
/.so
—mwArray
API 共有ライブラリlibraryName
.ctf
— MATLAB データ API のデプロイ可能なアーカイブ
libraryName
.h
/.hpp
— ヘッダー ファイルデプロイされた MATLAB 関数の関数シグネチャ (詳細についてはコードの候補と補完のカスタマイズを参照)
Java パッケージの配布
次のファイルを配布して Java® パッケージをアプリケーションに統合します。
packageName
.jar
— Java パッケージデプロイされた MATLAB 関数の関数シグネチャ (詳細についてはコードの候補と補完のカスタマイズを参照)
必要な JAR ファイルを追加するための指示を Java CLASSPATH に含めます。
CLASSPATH に少なくとも以下を含める必要があります。
mcrroot
/toolbox/javabuilder/jar/javabuilder.jar生成された Java パッケージ
アプリケーションの JAR ファイル
.NET アセンブリの配布
次のファイルを配布して .NET アセンブリをアプリケーションに統合します。
次のいずれかを選択。
libraryName
.dll
—MWArray
API アセンブリlibraryName
.ctf
— MATLAB データ API のデプロイ可能なアーカイブ
デプロイされた MATLAB 関数の関数シグネチャ (詳細についてはコードの候補と補完のカスタマイズを参照)
assemblyName
.xml
— ドキュメンテーション ファイル (オプション)assemblyName
.pdb
— デバッグ情報を含むプログラム データベース ファイル (オプション)
Python パッケージの配布
次のファイルを配布して Python® パッケージをアプリケーションに統合します。
setup.py
— Python インストーラー_init_.py
— Python パッケージの初期化スクリプトpackageName
.ctf
— デプロイ可能なアーカイブデプロイされた MATLAB 関数の関数シグネチャ (詳細についてはコードの候補と補完のカスタマイズを参照)
参考
トピック
- MATLAB 関数のパッケージ化後に生成されるファイル (MATLAB Compiler SDK)
- デプロイ オプションの選択 (MATLAB Compiler SDK)
- MATLAB Runtime について (MATLAB Compiler SDK)
- コードの候補と補完のカスタマイズ