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MATLAB Runtime について

MATLAB® Runtime は、MATLAB がインストールされていないコンピューター上で MATLAB ファイルの実行を可能にする、共有ライブラリ、MATLAB コード、およびその他のファイルのスタンドアロン セットです。MATLAB Compiler SDK™ でビルドされたアーティファクトを使用するアプリケーションを実行するには、適切なバージョンの MATLAB Runtime にアクセスする必要があります。

コンパイル済みのアーティファクトのエンド ユーザーは、MATLAB にアクセスできない場合、各自のコンピューターに MATLAB Runtime をインストールするか、ネットワーク上にインストールされた MATLAB Runtime の場所を知っていなければなりません。コンパイラ アプリで生成したインストーラーは MATLAB Runtime インストーラーを含む場合があります。mcc を使用してアーティファクトをコンパイルした場合は、MATLAB Runtime インストーラーを Web サイト (https://www.mathworks.com/products/compiler/mcr) からダウンロードするようにエンド ユーザーに指示する必要があります。

詳細については、MATLAB Runtime のインストールと構成を参照してください。

MATLAB RuntimeMATLAB の違い

MATLAB Runtime は、いくつかの重要な点で MATLAB と異なっています。

  • MATLAB Runtime では、MATLAB ファイルは暗号化され、変更不可能となります。

  • MATLAB にはデスクトップ グラフィカル インターフェイスがあります。MATLAB Runtime は、グラフィカル インターフェイスを除く MATLAB の機能をすべて備えています。

  • MATLAB Runtime はバージョン固有です。アプリケーションを作成した MATLAB Compiler SDK のバージョンに関連付けられた MATLAB Runtime のバージョンを使用して、アプリケーションを実行しなければなりません。たとえば、MATLAB Compiler™ Version 6.3 (R2016b) を使用してアプリケーションをコンパイルした場合、MATLAB をインストールしていないユーザーは MATLAB Runtime Version 9.1 をインストールしていなければなりません。MATLAB Runtime のバージョン番号を調べるには、mcrversion を使用します。

  • MATLAB Runtime インスタンス内の MATLAB のパスは固定されており、変更できません。変更するには、最初に MATLAB 内でカスタマイズしなければなりません。

パフォーマンスに関する考慮事項と MATLAB Runtime

MATLAB Compiler SDK は、MATLAB プログラミング言語が使用される広範なアプリケーションで動作するように設計されています。そのためランタイム ライブラリは大規模になります。

MATLAB Runtime の技術は Java® プログラミング言語を含む MATLAB 言語を完全にサポートしているため、コンパイル済みのアプリケーションを起動するには、MATLAB を起動する場合とほぼ同じ時間がかかります。MATLAB のフル バージョンの能力と機能を保持するには、MATLAB Runtime によって消費されるリソース量が不可欠です。

MATLAB Runtime の呼び出しは直列化されるため、MATLAB Runtime の呼び出しはスレッドセーフとなっています。このことはパフォーマンスに影響する場合があります。