Polyspace ユーザー インターフェイスからの MATLAB スクリプトの生成
Polyspace® ユーザー インターフェイスで解析オプションを指定した後、それらのオプションを容易に再利用できるように MATLAB® スクリプトを作成できます。
ユーザー インターフェイスでは、指定するオプションを判断するために、ツールヒント、関数名のオートコンプリート、状況依存のヘルプなどを利用できます。オプションを指定したら、MATLAB スクリプトを生成できます。以降の解析では、Polyspace ユーザー インターフェイスを開くことなくスクリプトを修正して実行できます。
前提条件
MATLAB から Polyspace を実行する前に、Polyspace インストールと MATLAB インストールをリンクしなければなりません。MATLAB や Simulink との Polyspace の統合を参照してください。
Polyspace プロジェクトからのスクリプトの作成
Polyspace ユーザー インターフェイスで解析を開始するには、プロジェクトを作成します。プロジェクトで以下を行います。
プロジェクトの作成中にソース フォルダーとインクルード フォルダーを指定します。
プロジェクトの構成でコンパイラやマルチタスキングなどの解析オプションを指定します。チェッカーの有効化や無効化も行います。
このプロジェクトから、ソース、インクルード、およびその他の解析オプションを含むスクリプトを生成できます。最初に、[ファイル] 、 [新規プロジェクト] を選択します。詳細は、ユーザー インターフェイスでの Polyspace の実行を参照してください。
この例では、サンプル プロジェクトを使用します。プロジェクトを開くには、[ヘルプ] 、 [例] 、 [Code_Prover_Example.psprj] を開きます。プロジェクト構成のオプションを確認します。たとえば、[ターゲットおよびコンパイラ] ノードでは、[generic]
コンパイラと [i386]
プロセッサが表示されます。
MATLAB を開きます。
サンプル Polyspace プロジェクトから
polyspace.Options
オブジェクトを作成します。projectFile = fullfile(polyspaceroot, 'polyspace', 'examples', 'cxx', ... 'Code_Prover_Example', 'Code_Prover_Example.psprj'); opts = polyspace.loadProject(projectFile);
プロジェクトに (それぞれが複数の構成をもつ) 複数のモジュールがある場合、現在アクティブなモジュールにおける現在アクティブな構成のオプションは、オプション オブジェクト内で抽出されます。
polyspace-configure
を使用するビルド コマンドで作成されたプロジェクト ファイルでloadProject
メソッドは使用できません。オブジェクトを MATLAB スクリプトに追加します。
filePath = opts.toScript('runPolyspace.m','append');
スクリプト
runPolyspace.m
を開きます。ユーザー インターフェイスから指定したオプションが表示されます。たとえば、コンパイラとターゲット プロセッサが表示されます。opts.TargetCompiler.Compiler = 'generic'; opts.TargetCompiler.Target = 'i386';
後で、このスクリプトを実行して
polyspace.Options
オブジェクトを作成できます。run(filePath);
前述の例はサンプル プロジェクト Code_Prover_Example
を直接スクリプトに変換します。ユーザー インターフェイスでサンプル プロジェクトを開くと、コピーが Polyspace ワークスペースに読み込まれます。サンプル プロジェクトに変更を加えると、コピーされたバージョンに変更が加えられます。MATLAB スクリプトの変更点を確認するには、コピーされたプロジェクトのパスを loadProject
メソッドに指定します。ワークスペースの場所を確認するには、[ツール] 、 [基本設定] を選択して、[プロジェクトと結果フォルダー] タブを表示します。