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コーディング規約およびコード メトリクスをチェックする Code Prover ワークフローの Bug Finder への移行
以前のリリースの Polyspace® Code Prover では、外部コーディング規約のチェックとコード複雑度メトリクスの計算がサポートされていました。たとえば、Code Prover を次の用途に使用できました。
MISRA C:2012 や MISRA C++:2008 などの外部コーディング規約への準拠のチェック。
命名規則への準拠のチェック。
コード複雑度標準への準拠のチェック。
コード メトリクスの計算。
上記の機能のサポートは、Code Prover から削除されました。これらのタスクの実行に推奨されるツールは Polyspace Bug Finder です。Code Prover の使用から Bug Finder の使用に移行するように、ワークフローを変更してください。
ワークフローの変更
場合によっては、Code Prover から Bug Finder に移行するために、ワークフローを変更する必要があります。
コーディング ルール違反のチェックとコード メトリクスの計算
これまでは、このタスクを行うには [構成] ペインで適切なオプションを設定し、[Code Prover の実行] をクリックしていました。Bug Finder の使用へ移行するには、次のようにします。
Polyspace ユーザー インターフェイスの [構成] ペインで同じオプションを設定してから、[Bug Finder の実行] をクリックします。
コマンド ラインで
polyspace-code-prover
をpolyspace-bug-finder
に置き換えます。Bug Finder を有効にしない場合は、-checkers
に値none
を指定します。たとえば、次のコマンドを置き換えます。上記のコマンドを次のコマンドで置き換えます。polyspace-code-prover -sources file_name -misra3 all -code-metrics
polyspace-bug-finder -sources file_name -misra3 all -code-metrics -checkers none
Polyspace Bug Finder と Code Prover では、一部のコーディング ルールのチェック方法が異なります。Bug Finder への移行後に、コーディング ルール違反の数と位置が多少異なることがあります。
コード メトリクスの計算、ランタイム エラーとコーディング ルール違反のチェック
以前は、これらのタスクを行うには [構成] ペインで適切なオプションを設定してから、[Code Prover の実行] をクリックしていました。Bug Finder の使用へ移行するには、次のようにします。
Polyspace ユーザー インターフェイスの [構成] ペインで同じオプションを設定します。次に、2 つの個別の Polyspace 解析を実行してその結果を取得します。Bug Finder 解析を実行して、コード ルール違反のチェックとコード メトリクスの計算を行います。ランタイム エラーをチェックするには、別の Code Prover 検証を実行します。
コマンド ラインで、適切な解析オプションを指定したコマンド
polyspace-bug-finder
とpolyspace-code-prover
を使用して、Bug Finder 解析と Code Prover 解析を個別に実行します。たとえば、次のコマンドを置き換えます。上記のコマンドを次のコマンドで置き換えます。polyspace-code-prover -sources file_name -misra3 all -code-metrics
polyspace-bug-finder -sources file_name -code-metrics -misra3 all -checkers none polyspace-code-prover -sources file_name
コード メトリクスの計算、生成されたコードでのランタイム エラーとコーディング ルール違反のチェック
以前は、これらのタスクを行うには、Polyspace 解析を設定してから、Code Prover 検証を開始しました。Bug Finder の使用へ移行するには、次のようにします。
Simulink® ツールストリップで、以前と同じ構成を使用します。次に、Bug Finder 解析と Code Prover 解析を個別に実行します。
MATLAB® コマンド ウィンドウで、個別の
polyspace.ModelLinkOptions
およびpolyspace.Project
オブジェクトのセットを使用して、Bug Finder 解析と Code Prover 解析を個別に実行します。
ランタイム エラー、コーディング ルール違反、およびコード メトリクスを含む Polyspace レポートの作成
以前は、ランタイム エラー、コード メトリクス、コーディング ルール違反などの結果を含む 1 つのレポートを作成するように Code Prover 検証を設定していました。Bug Finder の使用へ移行するには、同じオプションを設定して Bug Finder 解析と Code Prover 解析を個別に実行します。コード メトリクスの計算、ランタイム エラーとコーディング ルール違反のチェックを参照してください。
Bug Finder と Code Prover の結果はそれぞれ別のレポートにまとめられます。
Bug Finder と Code Prover の結果を含む結合レポートを作成するには、polyspace-report-generator
を使用します。たとえば、Bug Finder の結果が BF_results
フォルダーに、Code Prover の結果が CP_results
フォルダーに保存される場合には、コマンド プロンプトで次のコマンドを使用します。
polyspace-report-generator ^ -template %template_path% ^ -results-dir "CP_Results","BF_Results"
保護されている共有グローバル変数と非保護の共有グローバル変数のチェック
以前は、このタスクを行うために、エントリ ポイント関数と時間的に排他な関数をコードに指定し、Code Prover を使用してコード メトリクスを計算していました。このタスクの推奨される実行方法は、Code Prover でグローバル変数チェックを使用する方法です。
Polyspace ユーザー インターフェイスで以前と同じオプションを設定してから、[Code Prover の実行] をクリックします。[コード メトリクスの計算] をオンにする必要はありません。
コマンド ラインで以前と同じ解析オプションを使用して、Code Prover 検証を実行します。
-code-metrics
を省略します。
検証が完了すると、[結果のリスト] で、保護されている共有グローバル変数にグリーン チェックが付いており、非保護の可能性がある共有グローバル変数にはオレンジ チェックが付いています。
グローバル変数 (Polyspace Code Prover)を参照してください。
スタック使用量の計算
以前は、スタック使用量を計算するには、コード メトリクスを計算するようにPolyspace UI で Code Prover 解析を設定するか、またはオプション -code-metrics
を指定していました。推奨されるこのタスクの実行方法は、解析オプション [スタック使用量の計算] (-stack-usage)
(Polyspace Code Prover) を使用する方法です。
Polyspace ユーザー インターフェイスの [チェック動作] ペインで [スタック使用量の計算] をオンにしてから、[Code Prover の実行] をクリックします。[コード メトリクスの計算] をオンにする必要はありません。
コマンド ラインで以前と同じ解析オプションを使用して、Code Prover 検証を実行します。
-code-metrics
の代わりに-stack-usage
を使用してください。
検証が完了すると、[結果のリスト] にスタック使用量メトリクスが表示されます。