グローバル変数の共有と使用のみを表示 (-shared-variables-mode
)
グローバル変数の共有と使用を完全解析を実行することなく計算
説明
このオプションは Code Prover 解析のみに影響します。
このオプションは、MATLAB® コードまたは Simulink® モデルから生成されたコードでは使用できません。
簡易解析により、アプリケーション全体におけるグローバル変数の共有と使用を計算するには、このオプションを指定します。この解析では、コードのランタイム エラーは検証されません。また、解析結果には、コーディング規約チェックを有効にしている場合はコーディング規約の違反が含まれ、コード メトリクス計算を有効にしている場合はコード メトリクスが含まれます。
オプションの設定
以下のいずれかの方法を使用してオプションを設定します。
Polyspace® ユーザー インターフェイス (デスクトップ製品のみ): プロジェクト構成で [Code Prover 検証] ノードを選択してから、このオプションを選択します。
Polyspace Platform ユーザー インターフェイス (デスクトップ製品のみ): プロジェクト構成の [静的解析] タブで [実行時エラー] ノードを選択してから、このオプションを選択します。最初に有効にしなければならない他のオプションについては、依存関係を参照してください。
コマンド ラインとオプション ファイル: オプション
-shared-variables-mode
を使用します。コマンド ライン情報を参照してください。
このオプションを使用する理由
アプリケーション全体に対する完全解析 (ランタイム エラーの検出を含む) を実行することなく、グローバル変数の共有と使用を確認できます。アプリケーション全体に対するランタイム エラーの検出には時間がかかることがあります。
設定
オン
Polyspace がグローバル変数の共有と使用を計算しますが、コードのランタイム エラーは検証しません。
オフ (既定の設定)
Polyspace が完全解析 (ランタイム エラーの検出を含む) をコードに対して実行します。
依存関係
このオプションは、プログラムに
main
関数が含まれており、オプション[アプリケーション全体の検証]
(既定でコマンド ラインに暗黙的に設定されます) を有効にしている場合にのみ使用できます。このオプションを有効にする場合、以下のオプションを少なくとも 1 つは有効にしなければなりません。
Code Prover の同時実行の自動検出を有効にする (-enable-concurrency-detection)
(Polyspace Code Prover)タスク (-entry-points)
(Polyspace Code Prover)周期タスク (-cyclic-tasks)
(Polyspace Code Prover)割り込み (-interrupts)
(Polyspace Code Prover)ARXML ファイルの選択 (-autosar-multitasking)
(Polyspace Code Prover)OIL ファイルの選択 (-osek-multitasking)
(Polyspace Code Prover)
ヒント
アプリケーション全体を解析してグローバル変数の共有と使用を確認した後は、コンポーネント単位で Code Prover 解析を実行してランタイム エラーを検出します。
デスクトップ製品では、グローバル変数に対するすべての書き込みおよび読み取り操作をPolyspace デスクトップ ユーザー インターフェイスの [変数アクセス] (Polyspace Code Prover)ペインで確認できます。
簡易解析モードであっても、コーディング規約の違反の大半はチェックされ、コード メトリクスの大半が計算されます。ただし、これらの処理は完全な結果を示すものではありません。
コマンド ライン情報
パラメーター: -shared-variables-mode |
既定値: オフ |
例 (Code Prover): polyspace-code-prover -sources |
例 (Code Prover Server): polyspace-code-prover-server -sources |
バージョン履歴
R2019b で導入