手続き間解析の精度を高める (-path-sensitivity-delta)
行数が少ないコードに対する特定の検証の近似の回避
説明
このオプションは Code Prover 解析のみに影響します。
少量のコードの場合、このオプションを使用して、関数間解析の精度を高めます。
オプションの設定
以下のいずれかの方法を使用してオプションを設定します。
Polyspace® ユーザー インターフェイス (デスクトップ製品のみ): プロジェクト構成で [精度] ノードを選択してから、このオプションの値を入力します。
Polyspace Platform ユーザー インターフェイス (デスクトップ製品のみ): プロジェクト構成の [静的解析] タブで [実行時エラー] 、 [精度] ノードを選択してから、このオプションの値を入力します。
コマンド ラインとオプション ファイル: オプション
-path-sensitivity-deltaを使用します。コマンド ライン情報を参照してください。
このオプションを使用する理由
このオプションは、実行パスでソフトウェアによる特定の近似を回避するために使用します。このような近似を回避することによりオレンジ チェックは減らせますが、検証時間はずっと長くなります。
たとえば、関数呼び出しの階層構造が深い場合や条件付きステートメントが入れ子になっている場合、検証を妥当な時間で完了できるよう多数の実行パスが結合され、検証の各段階で保存される情報が減らされます。このオプションを使用する場合、実行パスについてより多くの情報が保存され、検証がより正確なものとなります。
設定
既定値: オフ
このオプションをオンに設定するには正の整数を入力します。
入力する値を大きくすると証明される結果の数は増えますが、検証時間も指数関数的に増加します。たとえば、10 の値を入れると検証時間が非常に長くなる可能性があります。
ヒント
このオプションはコードが 1000 行未満の場合にのみ使用してください。
コマンド ライン情報
パラメーター: -path-sensitivity-delta |
| 値: 正の整数 |
例 (Code Prover): polyspace-code-prover -sources |
例 (Code Prover Server): polyspace-code-prover-server -sources |
参考
トピック
- Polyspace 解析オプションの指定
- 検証精度の向上 (Polyspace Code Prover)