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コメント密度がしきい値を下回っている
説明
Polyspace® はファイルのコメント密度を計算するために、ファイルの実行可能行数に対するコメントの比率を算出してから、その比率を 100 で乗算します。たとえば、コメント密度が 20
の場合、これはファイルの内容の 20% がコメントで、80% がコードのステートメントであることを意味します。この欠陥は、コメント密度が指定されたしきい値を下回っている場合に報告されます。Polyspace がコメント密度を計算する方法について詳しくは、コメント密度
を参照してください。
Polyspace は、ユーザーがしきい値を指定しない限り、このガイドラインでは既定のしきい値として 20
を使用します。しきい値を指定できる選択ファイルを指定するには、オプション [ファイルごとにチェッカーを設定] (-checkers-selection-file)
または [チェッカー アクティベーション ファイル] (-checkers-activation-file)
を使用します。
polyspace-comments-import
を使用して以前の解析からコメントをインポートすると、Polyspace は以前の結果のコード メトリクスのコメント密度
に関するレビュー情報を、このチェッカーの現在の結果にコピーします。現在の結果に同じコード メトリクスが含まれている場合、レビュー情報はそのコード メトリクスにもコピーされます。
リスク
このチェッカーに違反している場合は、次の可能性があります。
モジュールが適切にドキュメント化されていない。
モジュールが過剰に長く、密になっている。
モジュールで不測の、または計画外の状況に発展する。
これらの要因により、モジュールの保守とデバッグが困難になります。
修正方法
この欠陥を修正するには、次を行います。
ステートメントの間に開発者の意図を伝えるコメントを追加する。
または、モジュール内のステートメントの数を減らす。モジュールに複数の関数が含まれる場合、モジュールを分割して個別にドキュメント化することを検討してください。
このチェックを修正するには、コードをリファクタリングするか、チェッカーのしきい値を変更します。ベスト プラクティスは、開発後のリファクタリング コストを回避するために、開発の早期段階でモジュールの複雑度をチェックすることです。
例
チェック情報
グループ: ソフトウェアの複雑度 |
言語: C | C++ |
頭字語: SC02
|
既定のしきい値: 20 |
バージョン履歴
R2021a で導入