コメント密度
ステートメント数に対するコメント数の比率
説明
このメトリクスは、ステートメントに対するコメントの比率をパーセントで示します。
Hersteller Initiative Software (HIS) コード複雑度標準に基づいて次のようになります。
Polyspace® は次のコメントを無視します。
最初のステートメントよりも前に含まれているコメント。たとえば、次のコードでは最初のコメントが無視されます。
// This function implements a hashtble extern void hashdef();
ソース コード行で始まるコメント。たとえば、次のコメントはメトリクスのコメントとしてはカウントされず、代わりにステートメントとしてカウントされます。
remove(i); // Remove employee record
複数行にわたるコメントの最初の行以外のコメント。つまり、複数行にわたるコメントも、1 つとしてカウントされます。たとえば以下のような場合、コメント数は 1 つと見なされます。
// This function implements // regular maintenance on an internal database
Polyspace は、コードの前処理後にこのメトリクスを計算します。コードにマクロが含まれている場合は、コメント密度の計算前にマクロが展開されます。
Polyspace は以下のステートメントをカウントしません。
構造体フィールドとクラス メンバーの宣言
テンプレート宣言
クラス内のクラス メンバー関数の定義
ステートメントは一部の例外を除き、通常セミコロンで終了します。例外として、
forループまたは構造体フィールド宣言内のセミコロンがあります。たとえば、forループの小かっこ内の初期化、条件、およびインクリメントは 1 つのステートメントとしてカウントされます。次のステートメントは 1 つのステートメントとしてカウントされます。初期化時にループ カウンターも宣言する場合、このステートメントは 2 つのステートメントとしてカウントされます。for(i=0; i <100; i++)
Polyspace は、インクルードされるヘッダー ファイルに対してこのメトリクスを計算しません。
このメトリクスの推奨下限は 20 です。コードを読みやすくするには、5 つのステートメントごとに少なくとも 1 つのコメントを入れてください。このメトリクスの値の上限は 100 です。この値は、コードに含まれているコメントの数がステートメントよりも多い可能性があることを示します。
メトリクスに制限を適用するには、Polyspace を使用したコード複雑度メトリクスの計算を参照してください。
例
メトリクス情報
| グループ: ファイル |
頭字語: COMF |
| HIS メトリクス:あり |