AUTOSAR 初期化ランナブル (R4.1) の設定
AUTOSAR Release 4.1 では、AUTOSAR 初期化イベント (InitEvent
) が導入されました。InitEvent
を使用して AUTOSAR ランナブルを初期化ランナブルとして指定し、初期化関数をランナブルにマッピングできます。InitEvent
を使用したソフトウェア コンポーネントの初期化は、ソフトウェア コンポーネントを設定して初期化するモードで ModeDeclarationGroup
を定義する AUTOSAR モード管理を使用するよりも、簡単かつ効率的である可能性があります (モード管理アプローチの詳細については、AUTOSAR モード スイッチ通信の設定を参照してください)。
ランナブルを InitEvent
で記述する ARXML コードをインポートする場合、ARXML インポーターは初期化ランナブルとしてランナブルを Simulink® に設定します。
あるいは、ランナブルを Simulink の初期化ランナブルとして設定できます。次に例を示します。
AUTOSAR に設定するモデルを開きます。
[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスを開き、[コード生成] 、 [AUTOSAR コード生成オプション] に移動し、AUTOSAR スキーマのバージョンが
4.1
以上であることを確認します。AUTOSAR ディクショナリを開きます。ソフトウェア コンポーネントに移動し、[ランナブル] ビューを選択します。
初期化ランナブルとして設定するランナブルを選択し、[イベントの追加] をクリックします。[イベント タイプ] ドロップダウン リストから、
InitEvent
を選択し、[イベント名] を指定します。この例では、初期化イベントmyInitEvent
はランナブルRunnable_Init
に設定されます。ランナブルに設定できる
InitEvent
は 1 つだけです。コード マッピング エディターを開き [関数] タブを選択します。
初期化関数を初期化ランナブルにマッピングするには、関数を選択します。[ランナブル] ドロップダウン リストで、
InitEvent
を設定したランナブルを選択します。この例では、Simulink エントリポイント関数Initialize
は AUTOSAR ランナブルRunnable_Init
にマッピングされます。
初期化ランナブルを含むモデルから ARXML コードをエクスポートする場合、ARXML エクスポーターは初期化ランナブルと関数にマッピングされる InitEvent
を生成します。以下に例を示します。
<EVENTS> <INIT-EVENT UUID="..."> <SHORT-NAME>myInitEvent</SHORT-NAME> <START-ON-EVENT-REF DEST="RUNNABLE-ENTITY">/.../Runnable_Init</START-ON-EVENT-REF> </INIT-EVENT> </EVENTS>