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AUTOSAR IncludedDataTypeSet の内部データ型の構成
AUTOSAR ソフトウェア コンポーネント モデルでは、AUTOSAR インクルード データ型セット (IncludedDataTypeSet) の ARXML 記述をインポートおよびエクスポートできます。IncludedDataTypeSet はソフトウェア コンポーネントの内部動作の一部として定義されます。これには、コンポーネント内部にあり、コンポーネント インターフェイスの記述に存在しない AUTOSAR データ型定義への参照が含まれます。参照される内部データ型の定義は、共有 AUTOSAR 要素定義のインポートと参照で説明されているように、複数のソフトウェア コンポーネント間で共有できます。IncludedDataTypeSet ワークフローについては、インクルード データ型セットを参照してください。
Simulink® で、ARXML IncludedDataTypeSet にエクスポートされ、C ヘッダー ファイルに生成されるように AUTOSAR 内部データ型を構成できます。AUTOSAR コンポーネント モデルで、データ型オブジェクトを作成し、そのオブジェクトを使用して内部データ型を記述して、データ型をヘッダー ファイル Rte_Type.h にマッピングします。たとえば、次のようにします。
ブロックが内部で使用されていてコンポーネント モデル インターフェイスの一部でなく、出力信号にテスト ポイントがある AUTOSAR ソフトウェア コンポーネント モデルを作成するか開きます。たとえば、以下のモデルでは、Constant ブロックがモデルの入力端子または出力端子に接続されていません。

ベース ワークスペースまたはデータ ディクショナリでデータ型オブジェクト Type3 を作成します。[エイリアスの有無] チェック ボックスをオンにします。

AUTOSAR
IncludedDataTypeSetのエクスポートでは、Simulink は以下のデータ型をサポートします。数値
エイリアス
バス
固定小数点
列挙型
Type3 データ型をヘッダー ファイル
Rte_Type.hにマッピングします。データ型オブジェクトのダイアログ ボックスの [コード生成] タブで、[ヘッダー ファイル] をRte_Type.hに設定します。[適用] をクリックします。
モデルで Type3 を参照するには、Constant ブロック パラメーター フィールド [出力データ型] に
Type3を入力します。Type3 はコンポーネントの内部にあり、コンポーネント インターフェイス記述にエクスポートされません。このデータ型はヘッダー ファイル
Rte_Type.hにマッピングしているため、IncludedDataTypeSet記述にエクスポートされます。モデルをビルドします。エクスポートされた ARXML のコンポーネント内部の動作の記述内で、
IncludedDataTypeSet記述は内部データ型を参照します。<INCLUDED-DATA-TYPE-SETS> <INCLUDED-DATA-TYPE-SET> <DATA-TYPE-REFS> <DATA-TYPE-REF DEST="APPLICATION-PRIMITIVE-DATA-TYPE"> /Control_pkg/Control_dt/ApplDataTypes/Type3 </DATA-TYPE-REF> </DATA-TYPE-REFS> </INCLUDED-DATA-TYPE-SET> </INCLUDED-DATA-TYPE-SETS>生成された
Rte_Type.hヘッダー ファイルには内部データ型のエントリが含まれます。/* AUTOSAR Implementation data types, specific to software component */ typedef sint16 Type1; typedef sint16 Type2; typedef sint16 Type3; typedef void* Rte_Instance;