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Migrator

ベース ワークスペースおよびデータ ディクショナリからインターフェイス ディクショナリへのデータ型とインターフェイスの移行

R2022b 以降

説明

インターフェイス ディクショナリの Migrator オブジェクトを使用して、モデルまたはアーキテクチャからの移行を実行できます。

オブジェクト関数を使用して、以下を含む移行ワークフローのステップをプログラムで実行できます。

  • 移行するデータ型とインターフェイスを解析する

  • 移行の解析を適用する

  • 移行の解析を元に戻す

  • 適用された移行の変更を保存する

Image of interface dictionary migration data flow

作成

migratorObj = Simulink.interface.dictionary.Migrator(modelName, 'InterfaceDictionaryName', dictionaryName, 'DeleteFromOriginalSource',deleteFlag, 'ConflictResolutionPolicy', conflictResolutionPolicyFlag) は、ベース ワークスペースおよびデータ ディクショナリからインターフェイス ディクショナリに移行するデータ型とインターフェイスを表す Migrator オブジェクトを作成します。インターフェイス ディクショナリの Migrator オブジェクトの作成を参照してください。

関数 Migrator の入力引数で、モデル、インターフェイス ディクショナリ、モデルから変数を削除するかどうか、および競合解決の方策を選択します。

入力引数

  • modelName — モデルの名前

    文字ベクトル | string

    ソース システム アーキテクチャの名前。文字ベクトルまたは string として指定します。

  • dictionaryName — インターフェイス ディクショナリの名前

    文字ベクトル | string

    インターフェイス ディクショナリの名前。文字ベクトルまたは string として指定します。名前は .sldd 拡張子を含む有効な MATLAB® 識別子でなければなりません。

  • deleteFlag — 変数の削除を選択

    true (既定) | false

    変数 (データ型とインターフェイス) をインターフェイス ディクショナリに移行した後にソースのベース ワークスペースおよびデータ ディクショナリから削除するかどうかを選択します (true の場合に削除)。

  • conflictResolutionPolicyFlag — 競合の解決を選択

    'Error' (既定) | 'OverwriteInterfaceDictionary' | 'KeepInterfaceDictionary'

    データ型とインターフェイスについて、ベース ワークスペースおよびデータ ディクショナリの内容とインターフェイス ディクショナリの既存の内容の間にマージの競合がある場合の解決の方策を選択します。

    インターフェイス ディクショナリを保持

    Image of keep interface dictionary policy

    インターフェイス ディクショナリを上書き

    Image of overwrite interface dictionary policy

出力引数

  • migratorObjMigrator オブジェクト

    Migrator オブジェクト

    Migrator オブジェクト。関数 Simulink.interface.dictionary.Migrator で指定します。

プロパティ

すべて展開する

変数をインターフェイス ディクショナリに移行した後にソースのベース ワークスペースおよびデータ ディクショナリから削除するかどうかを選択します (true の場合に削除)。

データ型とインターフェイスについて、ソースのベース ワークスペースおよびデータ ディクショナリの内容とインターフェイス ディクショナリの既存の内容の間にマージの競合がある場合の解決の方策を選択します。

ベース ワークスペースおよびデータ ディクショナリからインターフェイス ディクショナリに移行するデータ型とインターフェイスをリストした関数 analyze からの解析結果。インターフェイスはルート IO で使用される Simulink.Bus です。それ以外の Simulink.Bus オブジェクトはデータ型とみなされます。

ベース ワークスペースおよびデータ ディクショナリからインターフェイス ディクショナリに移行するインターフェイスをリストした関数 analyze からの解析結果。

インターフェイス ディクショナリと競合するオブジェクトをリストした関数 analyze からの解析結果。

ベース ワークスペースおよびデータ ディクショナリで使用されていないオブジェクトをリストした関数 analyze からの解析結果。

移行がサポートされていないオブジェクトをリストした関数 analyze からの解析結果。

オブジェクト関数

analyzeモデルまたはアーキテクチャのインターフェイス ディクショナリへの移行についての解析
analyzeAndApplyモデルまたはアーキテクチャの解析とインターフェイス ディクショナリへの移行の適用
applyモデルまたはアーキテクチャの解析に基づくインターフェイス ディクショナリ移行の変更の適用
revertモデルまたはアーキテクチャの解析に基づいて適用されたインターフェイス ディクショナリ移行の変更を元に戻す
saveモデルまたはアーキテクチャの解析に基づいて適用されたインターフェイス ディクショナリ移行の変更の保存

すべて折りたたむ

Migrator オブジェクトを作成して、ベース ワークスペースおよびデータ ディクショナリからインターフェイス ディクショナリにデータ型とインターフェイスを移行します。

Migrator オブジェクトの作成には関数 Simulink.interface.dictionary.Migrator を使用します。オブジェクトの作成後、関数 analyze を使用してオブジェクトのプロパティを取り込むことができます。

myMigratorObj= Simulink.interface.dictionary.Migrator('mySoftwareArch', ...
    'InterfaceDictionaryName','MyInterfaces.sldd')
myMigratorObj = 

  Migrator with properties:

    DeleteFromOriginalSource: 1
    ConflictResolutionPolicy: "Error"
          DataTypesToMigrate: []
         InterfacesToMigrate: []
             ConflictObjects: []
               UnusedObjects: []
        UnsupportedMigration: []

バージョン履歴

R2022b で導入

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