Main Content

setDataDefaults

AUTOSAR コンポーネント モデルに対する既定のエンドツーエンド (E2E) 保護方法の設定

R2022b 以降

    説明

    setDataDefaults(slMap,elementCategory,property,value) は、AUTOSAR コンポーネント モデルの入出力端子モデリング要素カテゴリのエンドツーエンド (E2E) 保護方法プロパティに対する既定の設定を設定します。

    E2E 保護は、AUTOSAR コンポーネント間で安全にデータを送信するために送信ポートと受信ポートを必要に応じて構成する場合に使用します。既定のエンドツーエンド保護方法により、生成コードでルートレベルの入出力端子に使用されるエンドツーエンド保護方法が設定されます。

    サポートされる保護方法には、E2E トランスフォーマーと E2E 保護ラッパーがあります。

    保護方法は、コード マッピングで [EndToEndRead] として構成された AUTOSAR 入力端子と [EndToEndWrite] として構成された AUTOSAR 出力端子に適用されます。

    すべて折りたたむ

    AUTOSAR コンポーネント モデルに対する既定のエンドツーエンド保護方法を設定します。

    既定の E2E 保護方法を取得します。

    hModel = 'autosar_swc';
    openExample(hModel);
    
    slMap = autosar.api.getSimulinkMapping(hModel);
    e2eMethod = getDataDefaults(slMap, ...
       'InportsOutports', 'EndToEndProtectionMethod');
    
    e2eMethod =
        'ProtectionWrapper'
    

    既定の E2E 保護方法を設定してから再度読み取ります。

    setDataDefaults(slMap,'InportsOutports', ...
       'EndToEndProtectionMethod', 'TransformerError');
    e2eMethod = getDataDefaults(slMap,...
       'InportsOutports', 'EndToEndProtectionMethod');
    
    e2eMethod =
        'TransformerError'

    入力引数

    すべて折りたたむ

    モデルの Simulink から AUTOSAR へのマッピング情報。関数ハンドルとして指定します。この情報は autosar.api.getSimulinkMapping(model) を使用して取得します。ここで、model はモデル名を表すハンドル、文字ベクトル、または string スカラーです。

    例: slMap

    エンドツーエンド保護プロパティを適用するモデル データ要素のカテゴリ。'InportsExports' として指定します。サポートされるモデリング要素は入出力端子のみです。

    入力パラメーター値で設定する既定のエンドツーエンド保護方法プロパティ。'EndToEndProtectionMethod' として指定します。サポートされるプロパティは E2E 保護方法のみです。

    設定する既定の保護方法パラメーターの値。次のいずれかとして指定します。

    • 'ProtectionWrapper':

      E2E 保護ラッパー。生成コードでエンドツーエンドのデータ整合性チェックをサポートするために E2E 保護ラッパーを使用します。

      E2E 保護ラッパーが既定の設定です。

    • 'TransformerError':

      E2E トランスフォーマー。生成コードでトランスフォーマー エラー引数を使用するように RTE 呼び出しを構成します。

      AUTOSAR スキーマ Version 4.2 以降を使用している場合にサポートされます。

    例: 'TransformerError'

    データ型: character vector

    バージョン履歴

    R2022b で導入