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AUTOSAR.Signal

信号のデータ型、コード生成オプション、その他の属性の指定

AUTOSAR データの実行時キャリブレーションのために、R2018b と R2019a では、AUTOSAR コンポーネント パラメーターおよび変数へのモデル要素のグラフィカル マッピングが導入されました。コード マッピング エディターで、Simulink® モデルワークスペース パラメーターまたは内部信号、状態、またはデータストアを選択します。選択した要素を AUTOSAR コンポーネント パラメーターまたは変数にマッピングし、その AUTOSAR キャリブレーション属性を変更します。現在、ベース ワークスペース内の AUTOSAR パラメーターまたは信号オブジェクトを使用して AUTOSAR パラメーターまたは変数をモデル化している場合、コード マッピング エディター ワークフローに移行することを検討してください。詳細については、コード生成用の AUTOSAR 要素のマッピングを参照してください。

説明

このクラスを使用すると、AUTOSAR ランナブルのインスタンスごとのメモリをモデル化するためのワークスペース オブジェクトを作成できます。ベース MATLAB® ワークスペースに AUTOSAR.Signal オブジェクトを作成できます。

このクラスは Simulink.Signal クラスを拡張します。信号オブジェクトを使用して、信号や離散状態に含まれる属性、たとえばデータ型、数値型、次元などを割り当てたり、検証することができます。詳細については、Simulink.Signal のリファレンス ページを参照してください。

作成

以下で説明するように、関数 AUTOSAR.Signal を使用して AUTOSAR.Signal オブジェクトを作成します。

説明

signalObj = AUTOSAR.Signal は既定のプロパティ値をもつ AUTOSAR.Signal オブジェクトを返します。

ワークスペース オブジェクトを開いて、プロパティを確認および変更します。

Simulink.Signal のリファレンス ページでは、信号の属性について詳細に説明しています。AUTOSAR.Signal クラスは、[ストレージ クラス] 属性に次の追加項目を選択することで Simulink.Signal クラスを拡張します。

  • PerInstanceMemory — AUTOSAR のインスタンスごとのメモリは、AUTOSAR ソフトウェア コンポーネント内のインスタンス固有のグローバル メモリです。AUTOSAR ランタイム環境のジェネレーターは、このメモリを割り当て、メモリにアクセスするための API を提供します。このストレージ クラスを選択することで、カスタム属性の [needsNVRAMAccess] および [IsArTypedPerInstanceMemory] が有効になります。

    • [needsNVRAMAccess] では、AUTOSAR の信号がプロセッサの不揮発性 RAM へのアクセスを必要とするかどうかを指定できます。モデルに選択されている AUTOSAR スキーマによっては、この設定はモデルの XML 出力に影響を与える可能性があります。

    • [IsArTypedPerInstanceMemory] を使用すると、C 型のインスタンスごとのメモリではなく、AUTOSAR 型のインスタンスごとのメモリを使用するかどうかを指定できます。

作成した AUTOSAR.Signal オブジェクトは Data Store Memory ブロックで参照できます。

バージョン履歴

R2013b で導入