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nrPathLossConfig

パス損失構成パラメーター

R2021b 以降

説明

nrPathLossConfig オブジェクトは、TR 38.901 の Section 7.4.1[1] の定義に従って、特定のシナリオにおけるパス損失構成パラメーターを設定します。

既定の nrPathLossConfig オブジェクトは、環境の高さが 1 m である都市マクロセルのシナリオを構成します。既定の構成では、オプションのパス損失モデルは使用されません。

作成

説明

pathlossconf = nrPathLossConfig は、パス損失構成オブジェクトを作成します。

pathlossconf = nrPathLossConfig(Name=Value) は、1 つ以上の名前と値の引数を使用してプロパティを設定します。たとえば、BuildingHeight=4 は、平均的な建物の高さを 4 m として指定します。

プロパティ

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シナリオの特性。次のいずれかの値として指定します。

  • 'UMa' — 都市マクロセル

  • 'UMi' — 都市マイクロセル

  • 'RMa' — 地方マクロセル

  • 'InH' — 屋内ホットスポット

  • 'InF-SL' — 雑然とした物が少なく、基地局 (BS) の高さが低い屋内工場

  • 'InF-DL' — 雑然とした物が多く、BS の高さが低い屋内工場

  • 'InF-SH' — 雑然とした物が少なく、BS の高さが高い屋内工場

  • 'InF-DH' — 雑然とした物が多く、BS の高さが高い屋内工場

  • 'InF-HH' — Tx と Rx が高い屋内工場

データ型: char | string

地方マクロセルのシナリオにおける建物の平均高さ (m)。5 ~ 50 の範囲の数値スカラーとして指定します。

依存関係

このプロパティを有効にするには、Scenario プロパティを 'RMa' に設定します。

データ型: double

地方マクロセルのシナリオにおける道路の平均幅 (m)。5 ~ 50 の範囲の数値スカラーとして指定します。

依存関係

このプロパティを有効にするには、Scenario プロパティを 'RMa' に設定します。

データ型: double

都市マクロセルまたは都市マイクロセルのシナリオにおける環境の平均高さ (m)。数値スカラー、またはサイズが NBSNUE 列である数値行列として指定します。NBS は BS の数です。NUE はユーザー端末 (UE) の数です。

依存関係

このプロパティを有効にするには、Scenario プロパティを 'UMa' または 'UMi' に設定します。

データ型: double

オプションのパス損失モデル。次のいずれかの数値または logical 値として指定します。

  • 0 (false) — この構成では、オプションのパス損失モデルを使用しません。

  • 1 (true) — この構成では、都市マクロセル、都市マイクロセル、および屋内ホットスポットのシナリオについて、TR 38.901 の Section 7.4 の Table 7.4.1-1[1] で定義されているオプションのパス損失モデルを使用します。

依存関係

このプロパティを有効にするには、Scenario プロパティを 'UMa''UMi'、または 'InH' に設定します。

データ型: double | logical

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パス損失構成オブジェクトを作成します。建物の平均高さ 7 m、道路の平均幅 25 m の地方マクロセルのシナリオに対応するように、特性を設定します。

pathlossconf = nrPathLossConfig;
pathlossconf.Scenario = "RMa"; 
pathlossconf.BuildingHeight = 7;
pathlossconf.StreetWidth = 25;

搬送波周波数を Hz 単位で指定します。

freq = 3.5e9;

2 つの BS と 10 個の UE の座標を指定します。BS は 1 km 離します。UE は、標高 1 m ~ 2 m の 2 km×2 km の正方形領域内にランダムに配置します。

bs = [-500 500; 0 0; 30 50];
nbs = size(bs,2);
nue = 10;
ue = zeros(3,nue);
ue(1:2,:) = 2e3*(rand(2,nue)-0.5);
ue(3,:) = 1 + rand(1,nue);

BS と UE の各ペア間の LOS 条件を指定します。

los = randi([0 1],nbs,nue);

BS と UE の各ペア間のパス損失を計算します。

pathloss = nrPathLoss(pathlossconf,freq,los,bs,ue)
pathloss = 2×10

  109.9708  131.3512  133.6539   85.0968  112.2626  131.3747  110.1649  137.4889  130.5121  110.2199
  123.4839  134.9305  104.4709  125.2657  126.9743  133.3612   97.4411  121.9781  106.9546  105.4779

参照

[1] 3GPP TR 38.901. “Study on channel model for frequencies from 0.5 to 100 GHz.” 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network.

拡張機能

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バージョン履歴

R2021b で導入