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lcm

説明

lcm(A)A のすべての要素の最小公倍数を求めます。

lcm(A,B)A および B の最小公倍数を求めます。

4 つの整数の最小公倍数

3 つ以上の値の最小公倍数を求めるには、それらの値をシンボリックなベクトルまたは行列として指定します。

シンボリック ベクトルの要素として指定されたこれら 4 つの整数の最小公倍数を求めます。

A = sym([4420, -128, 8984, -488])
lcm(A)
A =
[ 4420, -128, 8984, -488]
 
ans =
9689064320

または、これらの値をシンボリック行列の要素として指定します。

A = sym([4420, -128; 8984, -488])
lcm(A)
A =
[ 4420, -128]
[ 8984, -488]
 
ans =
9689064320

有理数の最小公倍数

lcm ではシンボリック有理数の最小公倍数を求めることができます。

シンボリック ベクトルの要素として指定された、これらの有理数に対する最小公倍数を求めます。

lcm(sym([3/4, 7/3, 11/2, 12/3, 33/4]))
ans =
924

複素数の最小公倍数

lcm ではシンボリック複素数の最小公倍数を求めることができます。

シンボリック ベクトルの要素として指定された、これらの複素数の最小公倍数を求めます。

lcm(sym([10 - 5*i, 20 - 10*i, 30 - 15*i]))
ans =
- 60 + 30i

行列要素の最小公倍数

ベクトルと行列について lcm は最小公倍数を要素単位で求めます。非スカラー引数のサイズは同じでなければなりません。

これら 2 つの行列要素の最小公倍数を求めます。

A = sym([309, 186; 486, 224]);
B = sym([558, 444; 1024, 1984]);
lcm(A,B)
ans =
[  57474, 13764]
[ 248832, 13888]

行列 A の要素と値 99 の最小公倍数を求めます。ここで、lcm99 をすべての要素が 99 に等しい 22 列の行列に展開します。

lcm(A,99)
ans =
[ 10197,  6138]
[  5346, 22176]

多項式の最小公倍数

一変数および多変数の多項式の最小公倍数を求めます。

これらの一変数多項式の最小公倍数を求めます。

syms x
lcm(x^3 - 3*x^2 + 3*x - 1, x^2 - 5*x + 4)
ans =
(x - 4)*(x^3 - 3*x^2 + 3*x - 1)

これらの多変数多項式の最小公倍数を求めます。多項式が 3 つ以上あるので、これらをシンボリック ベクトルの要素として指定します。

syms x y
lcm([x^2*y + x^3, (x + y)^2, x^2 + x*y^2 + x*y + x + y^3 + y])
ans =
(x^3 + y*x^2)*(x^2 + x*y^2 + x*y + x + y^3 + y)

入力引数

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入力値。数値、シンボリック数、変数、式、関数、あるいは数値、シンボリック数、変数、式または関数のベクトルまたは行列として指定します。

入力値。数値、シンボリック数、変数、式、関数、あるいは数値、シンボリック数、変数、式または関数のベクトルまたは行列として指定します。

ヒント

  • シンボリック オブジェクトではない数値について lcm を呼び出すと、MATLAB® 関数 lcm が呼び出されます。

  • MATLAB 関数 lcm は有理数または複素数の引数を受け入れません。有理数または複素数の最小公倍数を求めるには、これらの数値を sym を使用してシンボリック オブジェクトに変換してから lcm を使用します。

  • 非スカラー引数は同じサイズでなければなりません。一方の入力引数が非スカラーである場合、lcm はスカラーを、非スカラー引数と同じサイズの、すべての要素が対応するスカラーと等しいベクトルまたは行列に拡張します。

バージョン履歴

R2014b で導入

参考